安藤サクラ「死ぬ気で戦った」/ブルーリボン賞(サンケイスポーツ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130215-00000067-sanspo-movi


サンケイスポーツなど在京スポーツ7紙の映画記者が選ぶ「第55回ブルーリボン賞」の授賞式が14日、東京・内幸町のイイノホールで行われた。在日朝鮮人家族の絆を描いた「かぞくのくに」が3冠を獲得し、主演女優賞の安藤サクラ(26)は「監督の思いにみんなが付いて行き、すごく死ぬ気で戦った作品です」。会場には夫の俳優、柄本佑(26)、母でエッセイストの安藤和津(64)も駆けつけた。

 「受賞にとても感極まっています。ちょっと、リラックスします」

 水色のドレスで登壇した安藤は緊張の面持ちで、喜びを表現した。

 同作はヤン・ヨンヒ監督(48)自身がモデルで、自身は北朝鮮へ渡った兄と25年ぶりに再会する在日コリアン2世を演じた。作品賞にヤン監督、助演男優賞に井浦新(38)で3冠を達成し、「この壇上に一緒に立ててうれしいです」と同時受賞を喜んだ。

 北朝鮮を題材にした同作について「監督の思いにみんなついていき、死ぬ気で戦った作品です」とキッパリ。「どんな力でも変えられないものが(世の中には)たくさんある。見えないものを動かすエネルギーがこの作品にはあると思っています。この作品に出会えたことを感謝しています」。そばで見守ったヤン監督はその思いに胸を熱くし、涙をぬぐった。

 ブルーリボン賞は父の奥田瑛二(62)も1994年に「棒の哀しみ」で主演男優賞。親子2代で受賞を果たした。

 当時8歳だった安藤は授賞式に駆け付けており、「その日のことを鮮明に覚えていて、ブルーの布を切り“ブルーリボン”のバッジにして(父の胸に)つけました。それを父がちゃんと取っておいてくれて、今日も持ってきました」とほほえましいエピソードを告白。この日は夫の柄本、母の和津が晴れ姿を見守った。

 来年のブルーリボン賞は、主演男優賞の阿部寛(48)と司会を務める。1年後の自身の姿を想像し、「阿部さんが気の毒です。阿部さんから『フォローし切れない』と言われてしまいました」。最後は恥ずかしそうにほほえんだ。