時代物なら武井咲!「るろ剣」に続き山P版「金田一耕助」ヒロイン(映画.com) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130306-00000013-eiga-movi


 昨夏公開のヒット映画「るろうに剣心」で明治女性を好演した女優・武井咲が、ふたたび時代物のヒロインに配役された。フジテレビ系スペシャルドラマ「金田一耕助VS明智小五郎」(放送日程調整中)で、山下智久演じる新世代の金田一耕助をとりこにする女性を演じる。武井の起用にあたり、プロデューサーは「るろうに剣心」での演技に「ある衝撃をうけた」からと説明。ドラマを撮り終え、さらに「昭和初期独特の味と現代的な華。武井さんはその両面を兼ね備えている類まれな女優さんなんだと、撮影現場でつくづく感じましたね」と太鼓判を押している。

 時代物なら武井に演じさせたい――。金田一役に山下、対する明智小五郎役に伊藤英明を配するなど、新たな金田一作品を求める後藤博幸プロデューサーの脳裏に「るろうに剣心」での武井の姿が残っていた。「ハマリぶりに、ある衝撃を受けたのをよく覚えています。将来、時代物をやるようなことがあれば、ぜひ武井さんにお願いしたいと思っていました」。武井は期待に応え、過酷な運命の中で可憐に咲き続ける大和撫子とも言える役柄を見事に演じた。

 昭和12年が舞台。武井が演じたのは、まだ駆け出しの金田一に事件を依頼し、その美貌からひと目ぼれされる女性・初恵。「たった一人で全てやっている女の子なのでけなげさ、強さみたいなものを感じました」と言う。当時の所作を勉強し挑んだ。「役のためにというのではなく自分のために所作を学ぶという気持ちで学びました。ちゃんと自分の身について自然に所作が出るように心がけました」と振り返る。

 初恵は言葉ではなく表情で語る人物。難しさもあったようだが「きちんと自分の意志を、思いを持っている人だから決して“無”ではない、そうした気持ちがちゃんとある女性だなと思いながら演じました」と話す。一方で、多弁な金田一を演じた山下に対しては「けっこうなページ数があるのに完璧に覚えていらっしゃってすごいな、と思って見ていました」。

 山下、伊藤演じる名探偵2人の対決を彩るにふさわしい19歳・武井。フジテレビの“金田一シリーズ”では、1991年放送のシリーズの牧瀬里穂と並び最年少タイのヒロイン。元祖と本家でいがみ合う薬問屋でまき起こる事件に端を発する、スリルに満ちたドラマを「本当に面白く見たら止まらない。最後まで見ないと納得できない」とアピールしている。