佐藤健の顔と綾瀬はるかの運動神経がすごいと黒沢清監督が太鼓判!(Movie Walker) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130529-00000013-mvwalk-movi

  『トウキョウソナタ』(08)の黒沢清監督が、佐藤健と綾瀬はるかという二大スターを迎えて放つ『リアル 完全なる首長竜の日』(6月1日公開)。第9回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した乾緑郎の小説の映画化作品だが、現実と仮想が入り乱れる神秘的 な世界が繰り広げられる。黒沢監督にインタビューし、本作の撮影秘話と、主演の2人の新鮮な魅力について話を聞いた。

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本 作では、主人公が自殺未遂で昏睡状態になった恋人を救うため、最新医療のマシンを使った“センシング”と呼ばれる手法で、恋人の意識内へ潜り込む。黒沢監 督は、「原作は読み物としてとても面白かったけど、どう映像化しようかと、最初は途方に暮れました」と苦笑いする。「もやもやっと撮る手段もあるけど、果 たしてそれが面白いのかと。また、こっちは意識下、こっちは現実とハッキリ分かれているのなら単純だけど、そうではなくて入り混じる。大変、無謀な試みだ なと思いました」。

実際、脚本と演出でいろんな工夫が施され、ただのファンタジーではなく、広がりのあるミステリアスな世界に陶酔できる映画となった。黒沢監督は「そもそも 映画って一種の仮想現実を楽しもうというものですから、あまり気にすることはなかったなと。意識の中であれ、現実であれ、佐藤健さんや綾瀬はるかさんが、 目の前に立ちはだかる難問を乗り越えようと、果敢に挑んでいく姿は何も変わらないから」。

謎めいた世界観を身を持ってリアルに体現したのが、佐藤健と綾瀬はるかだ。黒沢監督は2人について、「若くてもプロ」と賛辞を惜しまない。「脚本を何度も 読んで役を組み立て、自然に演じていました。そこはやっぱりトップクラスのスターで、若いけど時代劇などもやっているし、キャリアも積んでいる。演じた役 柄は、自分の実生活とかなりかけ離れたものですが、ある種の計算と直感でやっていかれました」。