実はこれ、シュワちゃんの「ラストスタンド」の試写会に行った時に初めて予告を見たんですよね。場内暗くなって真っ先に現れたのが鍛え抜かれた上半身も露わなスタローンだったもので、シュワちゃんを見に来たつもりだったワタクシ、「なんで~???」と大変混乱したのでした。ま、すぐにそれが「バレット」というスタさんの新作映画だったことは分かったのですが、彼の表情が当時見慣れていた「エクスペンダブルズ」シリーズとはまるで違いますのでね、これは見なければと密かに決心していたのですよ。
で、その後、よ~っしスタローン見るぞ~っと勇んで「バレット」に行ったら真っ先に出てきたのが韓国人俳優のサン・カン。
これは「ワイルド・スピード」だったのか~~~?! と座席でひっくり返りそうになりました。サン・カン、「ワイルド・スピード」シリーズには3作目以来ハン役で甘いマスクの二枚目を務めておるのですよ。
も~お、こうなったら次にドウェイン・ジョンソンが出てきても驚かないもんね、「ワイルド・スピード」でも「GIジョー」でも途中加入で主役顔のロック様だもんね、と覚悟を決めたのですが、次の瞬間もっと度肝を抜く展開に!
ほとんど、プラクティカルにタイトル(原題の方ね)を見せてくれたというか……今度は座席の上で飛び上がっちゃいました。
その後ようやくスタローン御大のお出ましになるのですが、まあカッコいいこと! 余裕しゃくしゃくで楽しそうに演じていた「エクスペンダブルズ」のバーニーとはまるで別人で、研ぎ澄まされたカミソリのような殺気を全身から放っているんですよ。同じタレ目なのにどうしてこうも違う?!
さて、映画はその後スタローン演じるジミー・ボノモとサン・カン演じるテイラーのバディ・ムービーとなるのですが、イタリア系と韓国系の組み合わせというのに時代を感じましたね。監督のウォルター・ヒル、代表作には「48時間」がありますが、これはエディ・マーフィーとニック・ノルティで、わりと単純に黒人と白人の異色組み合わせという感じだったのですが、それから30年ですもんね、バディ・ムービーも様変わりするわ。ニック・ノルティといえばこないだ「LAギャングストーリーで」老けてもなお血気盛んで気炎吐いてるの見ましたが、未だ現役の警官役かと思ってちょいと嬉しかったものです。あのあとちゃんと出世したのね(←時代さかのぼってますってば)
「バレット」は昔ながらのバディ・ムービー好きには大変おもしろいものでした。最近流行の「ユルい部分」というのが一切ないのがいいですね。その代わりにストーリー自体は単純というか、そんなにヒネリもないんですが。ま、そんな細かいこたあスタローン御大のジミーのカッコ良さに感じ入ってれば気にならないっしょ! という世界。
かつて「48時間」が大好きだったという方には超オススメ。
絶対お見逃しなく!