「羊たちの沈黙」などに登場する殺人鬼ハンニバル・レクターの若き日を描く米NBCのドラマシリーズ「ハンニバル(原題)」のシーズン2に、デビッド・ボウイが出演する可能性が出てきた。

 「ハンニバル(原題)」は、シリアルキラーとして悪名を馳せる以前の天才精神科医レクターと、FBI捜査官ウィル・グレアム(「レッド・ドラゴン」)の関係を中心に描く犯罪ドラマ。マッツ・ミケルセンがレクター、英俳優ヒュー・ダンシーがグレアムを演じる。6月20日にシーズン1のフィナーレを迎えたばかりで、来年のシーズン2への継続が決定している。

 同シリーズクリエイターのブライアン・フラーが米E!に語ったところによれば、すでにボウイにはオファーを出しているという。フラーがボウイに演じてほしいと考えているのは、ハンニバルの叔父のロベール・レクター伯爵。リトアニアで孤児となっていたハンニバル少年をフランスに引き取り、日本人の紫伯爵夫人とともに育てた人物だ。映画では「ハンニバル・ライジング」でこの時期のことが描かれる(伯爵はすでに死亡している設定のため登場しない)。

 まだボウイからの回答はないというが、実現すればミケルセンとの優雅なコンビに期待できそうだ。