先日行われた「HOMELAND ホームランド シーズン2」発売記念の『ホームランド』徹底解析試写会で、ゲストのデーブ・スペクターさんがトークの中でこぼしてたんですが、実は主役のブロディ(当然アメリカ人)を演じている俳優のダミアン・ルイスさんも英国出身の俳優さんなんですよね~。
私は映画「ドリーム・キャッチャー」で彼がイギリス人だということを知ったのですが、ダミアンはそこでもアメリカ人としてセリフを喋ってたので「ホームランド」を見ても別に違和感なかったのですよ。
それはデーブさんを始めとするアメリカの視聴者の皆さんも同じだったとみえ、ダミアンを丸っきりアメリカ出身の俳優さんだと思い込んでたそうなんです。ドラマの中で完璧なアメリカンアクセントで喋ってたそうですから。
ところがそういう方達は、「ホームランド」で人気が出たダミアンがインタビューに答えるのを聞いてひっくり返ったんだそうです。彼が完全にイギリス英語で話していたから。「ホームランド」のアメリカンアクセントはどこいった~?! この人って、アメリカ人じゃなかったのか~~~?! って感じだったらしいです。直後から「ホームランド」のファン同士で電話かけまくって衝撃の事実を確かめ合ったとか(ここまでデーブさんの話。ホンモノはジェスチャーも交えてもっとおかしかったです)。
私にはアメリカンとイングリッシュのアクセント(いわゆるなまり)の違いはよく分かりませんが、でも彼、ダミアン・ルイスがどれだけの衝撃を人に与えられるかはなんとなく分かります。
というのも彼は「ドリーム・キャッチャー」の中でも一人の人間に二つの人格が入ってる的な役で、それをセリフの喋りかたと表情でワンシーンの中で見事に演じ分けるという離れ業をやってのけてるんですよね。私最初見た時CGによる合成かと思いました。そのぐらい、表情の切り替わりが劇的なんだもん。セリフだって、まず声の出し方から違ってますからね(実はこれが地域的な差が大きかったりする)。別人格になっている時のセリフ回しも本来の彼とは全然違っていて、まさに別人。さっきまでのあなたはどこへ行ったの? の世界。
たぶん、これと同じ衝撃をアメリカで「ホームランド」見ていた方々は彼のインタビュー見た時に受けたんでしょうね。一種天地がひっくり返るような騒ぎだったこと、想像に難くないです。「ドリーム・キャッチャー」見とけば良かったのにね(見ててもアメリカ人役だったから同じだったかも……)。
デーブさんとしては、今をときめく英国人俳優達に演技で対抗できるアメリカ人俳優としてダミアン・ルイスが筆頭、ぐらいに思ってたみたいです。「ダミアンよ、お前もか……」と言ったかどうかは知りませんが、「今にアメリカのテレビに出てる俳優、みんなイギリス人になるよ」ぐらいのジョークは飛ばしてました。
ちなみに演技が上手いのはダミアンだけではなく、ヒロインのクレア・デインズもお墨付きです。非常に難しい精神状態にあるヒロインの心理描写を目の動き一つでやってのけると、こちらは竹田先生の方がベタぼめ。
「HOMELAND」シリーズは、アメリカの「今」がよくわかる大変おもしろい作品ですので、関心のある方は是非じっくりとご覧下さいませ♪