世界の難民問題を見つめ直す『第8回UNHCR難民映画祭』が開催(オリコン) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130924-00000305-oric-movi


国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所が主催する『第8回UNHCR難民映画祭』が、9月28日から10月6日まで東京で開催される。今年は難民をテーマに日本、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北米で製作された15作品を無料上映する。

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 同映画祭は難民問題への認識向上を目指す取り組みとして、2006年よりスタート。強制送還の通告を受けて列車に立てこもる青年を描いたオランダ映画『脱出』ほか、日本未公開の12作品をはじめ、日本に逃れてきたビルマ人を14年の歳月をかけて追い続けたドキュメンタリー『異国に生きる 日本の中のビルマ人』など、世界中で起きている人道危機とそれに関わる人々の知られざる物語がピックアップされる。

 『UNHCR2012 年間統計報告書』によると、昨年に難民や国内避難民などとして故郷から移動を強いられた人々の数は4520万人に上り、今世紀で最大の数を記録。上映作品は彼らが故郷を離れざるを得なかった様々な理由や境遇を描き出す一方で、家族愛や望郷の想い、孤独など人間としての普遍的な感情をも映し出す。

 東日本大震災から2年が経過し、国内でも社会的・人道的活動に関心が集まっている昨今。同映画祭は、上映作品を通じて「描かれていることは、どこか遠い国の出来事ではない」という強い共感と、“難民”に対する新しい見識を得るきっかけになるだろう。

 同映画祭は9月28日から10月6日まで、青山学院アスタジオ、明治大学中野キャンパス、早稲田大学小野記念講堂ほかにて開催。