松田龍平、『舟を編む』のアカデミー賞日本代表に慎重な態度(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131110-00000005-flix-movi


映画『舟を編む』のBlu-ray&DVD発売と、アカデミー賞外国語映画賞の日本代表選出(ノミネートが確定するのは来年1月16日)を記念して9日、テアトル新宿で「松田龍平ナイト」が開催され、松田がトークショーに出席した。今回のアカデミー賞選出について松田は「うれしいと思う反面、日本語ならではの面白さがふんだんに詰まった作品だし、日本語以外の言語でどう楽しんでもらえるのかなっていう思いがある」と複雑な心境を吐露した。

アカデミー賞日本代表作品!『舟を編む』フォトギャラリー

 『舟を編む』はある出版社で、編集者が気の遠くなるような歳月をかけて二十数万語が収録された新辞書作りに挑む姿をユーモラスに描いた作品。この日は監督の石井裕也も飛び入り参加でトークが行われたが、松田の言葉を受け、監督も同調するように「うれしいですよ。うれしいですけど、どう見てもらえるんだろうという興味はあります」とコメント。松田と同じく賞の選出に対しては慎重な姿勢を見せた。

 『舟を編む』について松田は「いろんなことに挑戦できた作品」と話し、「監督が同じ年だというのもあったけど、(監督が)本気で取り組んでいるので、俺も応えたいと思った作品」と回顧。石井監督も松田に対して「頼もしいというか、しっかりした人。飄々としているように見えるけど、よく笑うし、熱い部分も持った人」と現場での印象を振り返って話した。

 また、松田は本作をはじめ、NHKドラマ「あまちゃん」などさまざまな作品に出演した今年1年を振り返り、「ドラマ出演とか、取り組むことによって返ってくるものが多く、うれしい1年だった」とコメント。「普段映画にばかり出ているので、『あまちゃん』は、あまり映画を観ていない人に知ってもらえる機会になったし、魅力的な人がたくさん出ている中で仕事をさせてもらえてとてもよかった。ドラマや舞台など、今までやってこなかったことをやってみたいと思えた1年だった」と総括した。

 イベントでは『舟を編む』の他、松田の代表作である『まほろ駅前多田便利軒』『御法度』 などが一挙上映されたが、松田はこの「松田龍平ナイト」について、「聞いてなかった」と照れ笑いを浮かべながら告白する。「新井浩文が電話してきて『俺行かなくていいの?』って言うので何のことって聞いたら、『龍平ナイトやるみたいよ』って教えてくれた」と話し、「石井さんが来てくれてうれしかった。人前で話すの得意じゃないけど、(こういうイベントの開催は)素直にうれしい」とコメントしていた。