『ゼロ・グラビティ』アルフォンソ・キュアロン監督が語る驚くべき映像世界の舞台裏(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131124-00000017-flix-movi
全米で今秋最大のヒット作となり、アカデミー賞の呼び声も高い映画『ゼロ・グラビティ』。宇宙空間での究極のサバイバルを映像化したアルフォンソ・キュアロン監督が、驚くべき映像世界の舞台裏を語った。
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『ゼロ・グラビティ』で描かれるのは、スペースシャトルの大破によって宇宙空間に放り出された宇宙飛行士と科学者のサバイバル。ほぼ全編の舞台が無重力空間とあって、撮影のためにはそれを再現する映像のマジックが必要とされた。役者の演技を重視し、キュアロンはCGを極力避けて、巨大なターンテーブルや回転装置などを擁する特殊装置を作り、そこで撮影を行ったという。彼は「無重力空間を映像にするために試行錯誤した。ワイヤーワークもその一つだが、使用したのはわずかなシーンだけ。ほとんどの場面は僕らが作った装置の上で撮影されたんだ」と胸を張る。
しかし、彼が本当に誇りに思っているのは、むしろ役者の演技。とりわけ最初から最後まで出ずっぱりのサンドラ・ブロックこそが、本作の最大の功労者だと主張する。「観客を引きつけるのは、サンドラの演技があってこそだ。女優として肉体的にも技術的にも、彼女は十分すぎるほどの準備をしていた」とキュアロンは振り返る。「シャトルから吹き飛ばされてクルクル回る彼女の演技を見て、どうやったらあんな動きができるんだ? と撮影監督と顔を見合わせて驚いた。また、後半の長回し撮影で彼女は絶望から希望へと至る、一人語りの芝居を完璧にやってのけた。鳥肌が立ったね」と絶賛した。
『ゼロ・グラビティ』は多くの称賛の声を集めているが、中でもキュアロンが感激したのは、宇宙飛行士を招いての試写会の後に言われた言葉だった。「彼らは『宇宙にいる体験に最も近い映画』だと言ってくれた。最高の褒め言葉だよ」と彼はうれしそうに語る。そんなリアルかつスリリングな宇宙空間をぜひ本作で体感してみてほしい。(取材・文:相馬学)
映画『ゼロ・グラビティ』は12月13日より3D / 2D同時公開