日本を除く全世界で着実に興行収入をのばしている 『ホビット
竜に奪われた王国』ですが、それも当然。だって作り手の原作への愛と、映画「ロード・オブ・ザ・リング」ファンへのサービス精神にとことん満ちあふれた作品なんですもの。これがヒットしないわけがない! 何より、リピーター獲得率がハンパないと思いますね、ええ、ワタシも韓国で三回見てきましたから。
「ホビット」第一部もそうでしたが、とにかく「ロード」を見てその世界にどっぷりはまったファンを満足させようという姿勢が前面に出ているのです。いささかやりすぎでは? と思う程ですが、「物足りない」よりは「やりすぎ」の方が絶対いいのですよ。何故なら「物足りない」と思うのは「満足してない」から。逆に「やりすぎ」と思う時は「すっかり満足してる」のにさらにそれ以上のものがあるってことですよね? これが「丁度いい」だと、見終わった直後はそれで満足なのですが、あとから「もうちょっとあそこがこうだったらよかった」等と微妙な物足りなさを覚えたりするものなんですよ。御馳走だってそうでしょ? ほどよくおなかがいっぱいになった所でやめておいたら、食後2時間ぐらいで小腹が空いてきて「ああ、もっと食べておけばよかった……」と思ったりしません? 苦しいぐらいに詰め込んで「もういや、もう食べ物なんか見たくない!」とその時は思ったとしても、翌日には「ああ、あれは美味しかった。たくさん食べておいてよかった!」と思い出すものなんですよ、人間って。
で、「ホビット」って、そういう作品なんです。
いわば「ロード」の大ビュッフェ(バイキング)。
どんなに好き嫌いの激しいお客さんがきても、どこかで何かに満足して帰れるように野菜肉魚の各料理にデザート、さらに世界各国の美酒まで取りそろえてるって感じ。
例えばアラゴルン。
「ロード」では主役の一人だった彼ですが残念ながら「ホビット」には出番はありません(今のところね)。
それでも、アラゴルンのファンが見ても「うふっ♪」と思えるようなシーンがちゃんと「ホビット」には用意されてるのですよ。彼を演じたヴィゴ・モーテンセンの姿こそありませんが、でもアラゴルンのファンならあちこちで「うふっ、うふふっ♪」となってしまうシークエンスがあるのです。もう、ファン冥利につきますね♪
そうやっていろんな部分で楽しませて貰ってすっかりおなかいっぱいになって見た直後は少々胸焼けがしたとしても、少し時間がたってそれが自分の中でこなれていくともう一度味わいたくなる。リピーターの発生です。最初はどこに何があるか分からないから闇雲に詰め込むだけだった料理=各シーンも、リピート鑑賞ならどこに何があるか大体わかってますからね、今度は全部を食い入るように見つめなくても、好きなシーンを重点的につまむように見ることもできるわけです。「ホビット」はどこをとっても極上ですから、それでも満足できるんですよ。
今回、監督はPJことピーター・ジャクソンがつとめてますが、これ当初はギジェルモ・デル・トロが撮る予定でした。だからかなりの部分で制作にも関わってるんですよね。彼の監督した「パシフィック・リム」のブルーレイを先日購入して、監督コメンタリーを聞いたんところ怪獣に対する彼の愛が爆発していて超おもしろかったんですが、この愛の発露の形が「ホビット」にも反映されているんだなと映画見て納得した次第です。彼は、常に常に満足するまで食べ続けたい人なんですね(だからあのおなかなのよね)。自分を満足させるためにはどれだけの「美味しいシーン」が必要かよく分かってて、それを全部やる。そのクォリティーは、妥協を知らぬ11歳の自分が味わって「よし!」というレベルに合わせているから超高い。
このデル・トロテイストが絶妙に配合されているので、「ホビット」は「ロード」とはまた違ったおもしろさの作品に仕上がっているのだと思います。もお~、次見るのが2月だなんてあんまりだよぉ~!
ワーナーさん、公開前倒してよぉ~~~!! 毎週末の先行上映でもいいからさあ~~~!!! 早くまた見たいっっ!!!(←リピーターというよりすでに依存症)
「ホビット」第一部もそうでしたが、とにかく「ロード」を見てその世界にどっぷりはまったファンを満足させようという姿勢が前面に出ているのです。いささかやりすぎでは? と思う程ですが、「物足りない」よりは「やりすぎ」の方が絶対いいのですよ。何故なら「物足りない」と思うのは「満足してない」から。逆に「やりすぎ」と思う時は「すっかり満足してる」のにさらにそれ以上のものがあるってことですよね? これが「丁度いい」だと、見終わった直後はそれで満足なのですが、あとから「もうちょっとあそこがこうだったらよかった」等と微妙な物足りなさを覚えたりするものなんですよ。御馳走だってそうでしょ? ほどよくおなかがいっぱいになった所でやめておいたら、食後2時間ぐらいで小腹が空いてきて「ああ、もっと食べておけばよかった……」と思ったりしません? 苦しいぐらいに詰め込んで「もういや、もう食べ物なんか見たくない!」とその時は思ったとしても、翌日には「ああ、あれは美味しかった。たくさん食べておいてよかった!」と思い出すものなんですよ、人間って。
で、「ホビット」って、そういう作品なんです。
いわば「ロード」の大ビュッフェ(バイキング)。
どんなに好き嫌いの激しいお客さんがきても、どこかで何かに満足して帰れるように野菜肉魚の各料理にデザート、さらに世界各国の美酒まで取りそろえてるって感じ。
例えばアラゴルン。
「ロード」では主役の一人だった彼ですが残念ながら「ホビット」には出番はありません(今のところね)。
それでも、アラゴルンのファンが見ても「うふっ♪」と思えるようなシーンがちゃんと「ホビット」には用意されてるのですよ。彼を演じたヴィゴ・モーテンセンの姿こそありませんが、でもアラゴルンのファンならあちこちで「うふっ、うふふっ♪」となってしまうシークエンスがあるのです。もう、ファン冥利につきますね♪
そうやっていろんな部分で楽しませて貰ってすっかりおなかいっぱいになって見た直後は少々胸焼けがしたとしても、少し時間がたってそれが自分の中でこなれていくともう一度味わいたくなる。リピーターの発生です。最初はどこに何があるか分からないから闇雲に詰め込むだけだった料理=各シーンも、リピート鑑賞ならどこに何があるか大体わかってますからね、今度は全部を食い入るように見つめなくても、好きなシーンを重点的につまむように見ることもできるわけです。「ホビット」はどこをとっても極上ですから、それでも満足できるんですよ。
今回、監督はPJことピーター・ジャクソンがつとめてますが、これ当初はギジェルモ・デル・トロが撮る予定でした。だからかなりの部分で制作にも関わってるんですよね。彼の監督した「パシフィック・リム」のブルーレイを先日購入して、監督コメンタリーを聞いたんところ怪獣に対する彼の愛が爆発していて超おもしろかったんですが、この愛の発露の形が「ホビット」にも反映されているんだなと映画見て納得した次第です。彼は、常に常に満足するまで食べ続けたい人なんですね(だからあのおなかなのよね)。自分を満足させるためにはどれだけの「美味しいシーン」が必要かよく分かってて、それを全部やる。そのクォリティーは、妥協を知らぬ11歳の自分が味わって「よし!」というレベルに合わせているから超高い。
このデル・トロテイストが絶妙に配合されているので、「ホビット」は「ロード」とはまた違ったおもしろさの作品に仕上がっているのだと思います。もお~、次見るのが2月だなんてあんまりだよぉ~!
ワーナーさん、公開前倒してよぉ~~~!! 毎週末の先行上映でもいいからさあ~~~!!! 早くまた見たいっっ!!!(←リピーターというよりすでに依存症)