「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」公式サイト


オープニングが秀逸なのですよ、これ♪

ああ、脚本、上手いなって、それだけで感じられます。

実際、細部まで行き届いた脚本で、この手の映画を見慣れた観客なら充分予想がつくことでも変に勿体付けず、どん! とそのままストレートに書いちゃってるのがエライというかね、こんなのもはや意外性に入らないからと開き直って小手先弄せず王道歩んだ感じです。何しろ主人公がキャプテン・アメリカですからね♪ 


まあしかし、ワタクシ、この映画見ながら感無量でございましたね!

今を去ること10年前に「セルラー」でファンになったクリス・エヴァンスと、さらにその前、2002年の「スパイダーパニック」で大好きになったスカーレット・ヨハンソン、ついでにやっぱり10年前にオーランドと共演の「ヘイヴン」で注目していたアンソニー・マッキーが、主役&準主役として大活躍しているのですもの!     2003年からすぐに「スター街道を歩み出したスカーレットちゃんはともかく、男性陣はここに至るまで紆余曲折ありましたからね、よくここまでがんばってきたなあとホント嬉しくて。


特にクリス・エヴァンスは「ファンタスティック4」のあと一時期キャリアが低迷してましたからね。子どもっぽいおちゃらけキャラのイメージから脱出するため硬派な映画を選んでもイマイチ人気が出なくって。「スピード」でイメチェンはかる前のキアヌ・リーブスのようでした。私ってば律儀に日本で公開されるものは見に行ってましたけど、このまま落ち目になったらどうしようとそればっかり心配で……。「キャプテン・アメリカ」に彼がキャスティングされた時は快哉を叫んだ物ですよ。それがヒットした時には胸をなでおろしたし。


そして本作、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」はアメリカで大ヒットのニュースをすでに知っていたので安心して見に行ったのですが、いやいや予想を遙かに上回るおもしろさで、早く「3」が見たくなりましたよ。


何がおもしろいって、やはりストーリーですよね。

観客が読めるであろう部分を幾つも用意しながら、それを目くらましにしてものすごいことをやってのけたというか。


家に帰ってからよくよく考えたら「ん?」と思うような部分もなきにしもあらずなんですが、映画を見ている間はそんな余裕ありませんから。


でもね、一番いいのは、キャプテン(以下キャップ)がきちんとキャップのままなだってことなんですよ。人一倍正義感が強くて、常に自分より他人のことを気にかける男。人のために自分の命を投げ出すのが当たり前な、世界一、いいひと。クリスって「セルラー」の頃から赤の他人でもその命を守るために身を捨てて奔走する人でしたからね、それが本作にもきっちり反映されているのがファンとしては嬉しくて♪


現代って、何が正義で何が悪なのか、わからなくなってるじゃないですか。


相手の言い分に一分の理があれば、そんなもんなのかなって思っちゃう。自分に直接関係ないことなら、尚更。


そういう現代の風潮を知りつつも、それでも結局自分の信じる正義を貫いてしまうキャップが本当にかっこいいのですよね。昔ながらの、男の中の男なのです。


そして彼を助けるのが女の中の女であるブラック・ウィドウ。スカーレットちゃん、役の幅広いけれど、意外とこういうのがお好みなんだなと思うと親近感増しますわ♪ ええ、「スパイダー・パニック」でがんばってたアナタですもの♪


キャップ以上に自己犠牲を厭わないのが彼女なのですよねえ~。「あイアンマン」でも「アベンジャーズ」でも活躍している彼女ですけど、今作が最高なんじゃないかな、ブラック・ウィドウの描き方。もう、女として、見ていて最高にハナが高いですよ、彼女。スカーレットちゃん、ばんざい!


まあ、この二人を始め、キャストの誰一人として見た目の第一印象を裏切らないというのがスゴかったですね、この映画。全員、見たとおりの人って、ある意味すごいわ。


本来一番裏切るべきはアンソニー・マッキーだったのでしょうが、彼については
事前情報ばばっちり流れちゃってますからね~。裏切るもクソもないわ、という感じ。はい、今回の脚本の何がスゴイって、予告編や宣伝で何を流されててても気にしないわという点でしょうか。ある意味、観客が予測する部分を計算に入れて、そこは別枠として違う部分でおもしろさを追求したような気がする。


とにかくですね、アクションがすごいです、この映画。


決してアクションだけの映画ではないのですが、それでもこの見せ方は新しいと思いましたね! 


この監督、総合格闘技好きなのかな? 肉弾戦の描写がそんな感じで、かなりリアルなんですよね。武器を使ったアクションの見せ方も新鮮かつ斬新でおもしろいのですが、やはり肉弾戦の迫力が群を抜いてます。銃を撃たせる時の好みとしては、人物をアオリで撮って、仁王立ちから下に向けての一発がキメって感じですね。これは3Dならではなのかな? いや、なかなか新しくっておもしろかったです♪


とりとめなくなっちゃいましたけど、絶対おもしろですから、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」。次に続く映画もあることだし(「アベンジャーズ 

エイジ・オブ・ウルトロン」)絶対見なきゃ損ですよ~。あ、クレジットは完全に終わるまで席を立たないこと。最近はやりの二段オチですから。