いやいやまさかと思うでしょ。

だってブルース・リーとコリン・ファレルですよ。人種からして違うじゃん。

私だって今までそんなこと、夢にも思ったことありませんでしたよ。

ところが先日、コリン・ファレルが出演している「ウォルト・ディズニーの約束」を見た後に続けてブルース・リー主演の「ドラゴン怒りの鉄拳」を見る機会があったんです。

そしたら……意外や意外! 

二人、よく似ておりました。

どこがって、顔が。

もおおお、びっくりさ!

眉とか目元とか、顔の幅とか、ほんとによく似てるんですわ! たぶん「ウォルト~」に出るにあたってのメイクや髪の色のせいもあるんでしょうけれど、コリン・ファレル、驚くほどブルース・リーによく似ておりました。いえ、特に映画の中でカンフーやったりするわけじゃないんですけどね。

それどころか、「ウォルト・ディズニーの約束」に出てくるコリンは終始娘思いのいいお父さんで、「フライトナイト」で見せたような荒々しくてセクシーな吸血鬼役なんかとは全く別物だったんですよ。「ウォルト~」でのお父さんは娘の前では明るく振る舞うけれど、自分自身の人生には何故か疲れ果てていて、常にその辛さに苛まれつつ生きていかなければならないという役で……彼にのしかかる重圧の大きさに、見ているこちらまでが押しつぶされそうになるほど、入魂の演技だったんです。コリン・ファレルって、名優だわよ。

で、ブルース・リーが「怒りの鉄拳」で見せる役もやはり重圧を背負ったものでして。時折見せる思い詰めた表情が、コリンのそれと重なってそっくりに見えたのです。ブルース・リーも実は演技派なのよね。それ以上に素晴らしいのがカンフーだから、それしか見えなくなっちゃうんだけどね。

というわけで、ブルース・リーとコリン・ファレルは大変よく似ていると思った次第なのでした。それで私はうっかりコリンとキスする夢なんざ見てしまった自分を許す気になったのです。ブルース・リーにそっくりなんだから、仕方ないわよ(何のこっちゃ)