名優ジェイク・ギレンホールが『プリズナーズ』で“発見”したものとは?(ぴあ映画生活) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140430-00000005-piaeiga-movi
ヒュー・ジャックマンとジェイク・ギレンホールが共演する映画『プリズナーズ』が5月3日(土)に公開される。本作で少女失踪事件を追う若い刑事を演じたギレンホールは“感情を表に出さない”演技に挑むことで、新たな境地を発見したという。
『プリズナーズ』特別動画
映画は、ある小さな町で少女が失踪したことから始まる。ギレンホール演じる刑事は手がかりを追うが、捜査に進展はなく、有力だと思われた容疑者は証拠不十分で釈放。彼を“真犯人”だと信じる娘の父親(ジャックマン)は、娘への愛情ゆえに“ある行動”に出る。
これまで繊細な感情表現が高く評価されてきたギレンホールは、本作であえて“感情を抑える”ことに挑んだ。「普通、俳優は感情を表現するものだと思う。僕はただの俳優で弱さもあるから感情に任せてすぐに行動したいとも思う」。しかし、彼はあえて感情を内に閉じ込めて捜査にあたる刑事を演じた。その結果、自身でも予想しなかった感情を発見したという。「それは深い愛情とも言える。普段は隠れているかもしれないが、言動に表れなくても人を突き動かすものなんだ」。
一方、感情を抑えることができず、警察に食ってかかり、超えてはいけない一線の前で苦悩する父親を演じるのがジャックマンだ。ギレンホールは「彼は笑えるほどいい人で憎たらしくなるほどだよ。歌もダンスもできるし子供を救ったりもしてる。彼を見てると本当に悔しくなってくる」とジョークを飛ばすも「彼にはものすごく弱いところもあってその弱さが強さの原動力なんだ。彼の内面は演技にも現れていて、葛藤しているのが演技で分かる。彼の真の人間性が様々な形で名シーンを生んでいるんだ」と分析する。
感情を押し殺す演技に挑んだギレンホールと、揺れ動く感情をすべてさらけ出したジャックマンは劇中で衝突し、真っ向から対決する。「僕も彼もアドリブが好きだから本作でも多用してる。即興でやり合ったよ。共演シーンを重ねていきお互いに進化を感じたんだ。彼が僕を導いてくれた」。超大作からアート系作品まで幅広く活動するふたりの名優が対称的な方法で役作りに挑んだ本作は、ミステリアスな物語の行方だけでなく、ふたりの“演技バトル”も大きな見どころになっているようだ。
『プリズナーズ』
5月3日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー