ラッセル・クロウ、「ノア」出演に「いくつかの質問を自らに投げかけた」(映画.com) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140613-00000017-eiga-movi
「ノアの箱舟」伝説を壮大なスケールで描く歴史ドラマ「ノア 約束の舟」(公開中)に出演し、強い使命感に突き動かされ家族とともに巨大な箱舟を作ることになる主人公ノアを演じた名優ラッセル・クロウが、ロサンゼルスで取材に応じた。
「ノアの箱舟」といえば、旧約聖書の創世記に登場する大洪水とノアが作る箱舟のこと。伝説の英雄を演じるにあたり、クロウは「超人ではなく、ひとりの男として演じることを意識した」という。「伝説やこのキャラクターが持つさまざまな意味合いを忘れて、ひとりの人間のシンプルな旅路として描くことを心がけた。ノアは、とてつもない重荷を背負わされる大きな決断を迫られた男だ。役割をきちんとこなしても、その後は、その影響と向き合わなくてはならない。箱舟に乗ることができなかった人々のことを考えながら、罪悪感を抱き続けて生きていかなくてはならないんだからね」。
だが、世界で知らない人はいないほどの有名人物を演じることに抵抗を感じなかったわけではない。「これは語るに値する物語か? もちろん。観客にとって緊張感のある映画体験となるか? もちろんだ。鑑賞後、観客が重要な話題について語り合うきっかけになるか? なる」と、出演を検討する際に、いくつかの質問を自らに投げかけたと告白する。そして、「この作品に、悪い点を見つけることはできなかった。実際、ポジティブなことばかりだ。信仰や環境保護、動物との関係など大事なことばかりが題材となっているからね」と続ける。
有名な伝説の映画化だけに、アメリカでは完成前からさまざまな憶測や批判が広まったが、蓋を開けてみれば大ヒット。すでに1億ドルの大台を突破、世界興収は3億4500万ドルを超え、早くも来年のアカデミー賞候補に挙げる声も。さらに本作が評価され、クロウとダーレン・アロノフスキー監督はローマ教皇フランシスコとの謁見に臨んだ。
クロウは、「あれは美しい経験だった。さまざまな批判を浴びたにも関わらず、ローマ教皇は僕らとの謁見を中止しないでくれた。当日は、ちょうど父の日が近かったので、父親としての責任や子どもの教育なんかについて一緒に話をさせてもらった。バチカンでは、とてもシンプルで素晴らしい体験をさせてもらったよ」と振り返った。