怪獣映画は当たらない? ハリウッドにおける怪獣映画復権への道のり(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140713-00000003-flix-movi
日本が世界に誇る怪獣・ゴジラが『GODZILLA ゴジラ』としてハリウッドで2度目となる映画化がなされ、世界的なヒットとなっている。だが、1990年代後半、ハリウッドで怪獣映画は当たらないともいわれていた。そんな法則ができるきっかけとなった1998年の某映画から、2014年版『GODZILLA ゴジラ』に至る道のりを簡単にまとめてみた。
映画『GODZILLA ゴジラ』フォトギャラリー
ハリウッドにおける元祖・巨大生物といえば、やはり『キング・コング』のコング。2005年にはピーター・ジャクソン監督の手でリメイクされたことも記憶に新しいが、まず取り上げたいのは1933年のオリジナル版。後の『ゴジラ』にもつながる怪獣映画の古典中の古典で、続編を含め、多くの派生作品を生み、ハリウッドにおけるモンスター映画の方向性を決めた作品といえるだろう。
そんな『キング・コング』の亜流作品として制作されたのが、1949年の『猿人ジョー・ヤング』。『キング・コング』のメリアン・C・クーパー監督がプロデュースを手掛けており、特撮技術の第一人者レイ・ハリーハウゼンのデビュー作としても知られている。1998年にはディズニーが『マイティ・ジョー』としてリメイクしており、こちらでは1976年版『キング・コング』に参加したリック・ベイカーが特殊効果を担当しているのは興味深いところだ。
若きシャーリーズ・セロンが主演を務めていたが、このリメイク版の興行成績はさっぱり。くしくも同じ1998年には「ゴジラ」をローランド・エメリッヒ監督がリメイクした『GODZILLA ゴジラ』も大ゴケしており、“怪獣映画は当たらない”という法則を作ってしまった元凶にもなった。結局、ハリウッドで怪獣映画が復権の兆しを見せるのは2005年の『キング・コング』を待つことになる。
その『キング・コング』が発表された2005年以降は、『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008年)、マイケル・ベイ監督の『トランスフォーマー』シリーズ(2007年~)、そして『パシフィック・リム』(2013年)と怪獣映画が立て続けに大ヒット。その流れに乗るように、2度目のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』(2014年、ギャレス・エドワーズ監督)も大ヒットを記録している。
エメリッヒ版に比べると、エドワーズ版の『GODZILLA ゴジラ』はより日本版に近いビジュアルとなっており、ストーリーもリアリティーを重んじている。世界中でブームを巻き起こしている『GODZILLA ゴジラ』は祖国・日本で受け入れられるのか? 公開が楽しみだ。(編集部・福田麗)
映画『GODZILLA ゴジラ』は7月25日より2D / 3D(字幕スーパー版 / 日本語吹き替え版)公開