いま時代劇が熱い!「超高速!参勤交代」を見逃すな(夕刊フジ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140816-00000007-ykf-ent


お盆休み終盤。日本人なら時代劇映画でスカッとするのも一興だ。

 人気漫画の実写シリーズ「るろうに剣心 京都大火編」は、世代を超えて大ヒット中。佐藤健演じる主人公・剣心の人気だけでなく、伊勢谷友介vs田中泯ら、豪華出演陣の本格的な殺陣も評判。NHK大河ドラマ「龍馬伝」で評判を呼んだ大友啓史監督の面目躍如だ。

 小欄のイチ押しは、「超高速!参勤交代」。脚本の面白さと配役の妙で、6月からロングラン上映が続いている。

 江戸時代、8代将軍徳川吉宗の世。8日はかかる参勤交代を終えたばかりの小藩があらぬ嫌疑をかけられ、「5日のうちに再び参勤せよ」と無理難題を命じられる。どうやって切り抜けるか。ピンチをチャンスに変える奇策の数々に笑ったり、ほろりときたり、実に痛快だ。

 主人公の田舎藩主を演じる佐々木蔵之介は朴訥として剣に冴え、江戸で悪巧みをする老中役の陣内孝則は、憎らしさが口の端からにじみ出る好演。どっしり構えた市川猿之助の吉宗もハマっている。窮地を救う“抜け忍”の伊原剛志による殺陣は見事だし、何とも艶っぽい遊女の深田恭子にもご注目を。

 脚本は、すぐれた新人に贈られる城戸賞を本作で受賞した土橋章宏氏。同賞では初の審査員満点で話題になったというのもうなずける。

 さらに、時代劇関連では、“5万回斬られた男”の異名を持つ福本清三の初主演作「太秦ライムライト」がカナダの国際賞を得た。ロングラン公開中のT・ジョイ京都に加え、東京・シネマート六本木で追加上映される。映画界では“斬った張った”の残暑が続く。