【シネマカフェ的海外ドラマvol.317】第66回エミー賞直前企画vol.4 「SHERLOCK/シャーロック」徹底分析(cinemacafe.net) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140825-00000015-cine-movi
“テレビ界のアカデミー賞”ことエミー賞の授賞式が、来たる8月25日(現地時間)に開催。まもなく日本放送される新ドラマからおなじみの大人気シリーズまで、授賞式前に知っておきたい要注目作品をチェックしていきましょう。
<映像/ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」シーズン3(海外版トレーラー)>
要注目作として最後に取り上げるのは、みんな大好き「SHERLOCK/シャーロック」! 英BBCの大人気ドラマですが、アメリカでは公共放送局のPBSでシーズン3が今年の1~2月にオンエア。そのシーズン3の第3話「最後の誓い」がテレビムービー部門の「作品賞」を始め、「脚本賞」(番組クリエイターのスティーヴン・モファット)、「監督賞」(ニック・ハラン)、「主演男優賞」(シャーロック・ホームズ役のベネディクト・カンバーバッチ)、「助演男優賞」(ジョン・ワトソン役のマーティン・フリーマン)にノミネートされました。
そのほかの部門にもノミネートされ、英国ドラマながらもエミー賞を席巻している「SHERLOCK/シャーロック」ですが、シーズン3をご覧になっている方ならこの快進撃にも納得のはず。
“名探偵シャーロック・ホームズの死”という衝撃と共に幕を閉じたシーズン2から2年、死んだはずのシャーロックとジョンの再会、そして再びタッグを組んだ2人の前に立ちはだかる新たな事件とまさかの事態を描いたシーズン3は、シリーズの最高傑作との呼び声も高く、いまや映画界でも大スターとなったベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンの脂の乗り切った演技合戦が見どころとなっています。
中でも注目すべきは、第1話「空の霊柩車」で描かれるシャーロックとジョンの再会シーン。ノミネートの対象になっている第3話「最後の誓い」も、まずはこの名シーンを見ずして楽しむことはできません。
自らの死を偽装したシャーロックは、嘆き悲しむジョンの前にどんな態度で現れるのか…。シャーロックらしく、しれっと登場するのか? さすがに申し訳なさそうに、モジモジするのか? シャーロックがどのような方法で死を偽装したのか以上に、放送開始前からファンの注目が集まっていたポイントと言っても過言ではありません。
そんな中、描かれた2人の再会シーンは予想を遥かに上回る可笑しさで、やはり「SHERLOCK/シャーロック」はベネディクトとマーティンのコンビネーションあってこそのシリーズだと改めて教えてくれる場面でもありました。
ただし、今年のエミー賞において1つ気になるのは、「SHERLOCK/シャーロック」以外にも、ある新作ドラマがミニシリーズ/テレビムービー部門を席巻していること。それは、マーティン・フリーマンが主演している「Fargo」です。
コーエン兄弟の傑作映画『ファーゴ』をベースにした「Fargo」は、オリジナルの世界観を彷彿とさせながら、異なる登場人物たちが異なるストーリーをブラックユーモアたっぷりに織りなすサスペンス。
マーティンは主人公のサエない保険セールスマンに扮し、危険な殺し屋との出会いから運命を一変させていく様を演じています。全10話構成のため作品賞のカテゴリーこそ「Fargo」はミニシリーズ部門、「SHERLOCK/シャーロック」はテレビムービー部門と分かれていますが、ミニシリーズ/テレビムービー部門と称された監督、脚本、男女優賞などでは両作品が大激突。なかでも、ベネディクトがノミネートされている「主演男優賞」にはマーティンも「Fargo」で候補入りしており、ますます目が離せません。
さらに、「Fargo」からは殺し屋役のビリー・ボブ・ソーントンも「主演男優賞」にノミネート。その票割れも気になるところですが、何よりもまず、ベネディクトとマーティンの仲睦まじい姿を授賞式で見たいものです!
「SHERLOCK/シャーロック」シーズン2・第3話は、ミステリー専門チャンネル AXNミステリーにて9月27日(土)15:00~放送。
(C) Colin Hutton/Steve Brown
(C) Hartswood Films 2012
■「生中継!第66回エミー賞 授賞式(HD二ヶ国版/同時通訳)」
8月26日(火)8:25~0:30
AXN・AXNミステリー同時生中継 ※ノンスクランブル放送
無料オンデマンド・サービス「AXN Plus」でも同時配信