ポール・ウォーカー、生前最後の主演作『フルスロットル』への熱い思いを語る(クランクイン!) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140905-00032629-crankinn-movi


『ワイルド・スピード』シリーズで知られ、2013年に交通事故で不慮の死を遂げたポール・ウォーカー最期の主演作『フルスロットル』。ポールが生前、本作への思いを語ったインタビューが届いた。

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 本作は、リュック・ベッソンが脚本と製作を担当し、世界に衝撃を与えたフレンチアクション『アルティメット』シリーズが原案“無重力‐ゼロG”アクション。ポールは、暴力とドラッグがはびこり無法地帯と化したデトロイトで、潜入捜査を行うダミアンを演じる。
 
 「ダミアンは警官で、おとり捜査官で、クールなやつさ。楽しいことが好きで、女に夢中で、銃に夢中なクールガイさ」。ポールは役柄をこう説明すると、「出演したかった大きな理由の一つが『最高だ。楽しもう』と思ったからだ。肉体の限界に挑戦して、楽しんで、屋根から飛び降りたり、カーレースをしたり、男の楽しみをやりたかった」と、オファーを受けた理由を話した。

 ポールが男の楽しみと語る、アクションシーンは本作の最大の見どころ。「無重力=ゼロGアクション」と名付けられた縦横無尽に繰り出される神業のごときアクションの連続は、興奮すること間違いなし。
 
 それだけのアクションなのだから、さぞ大変だったろうと想像するが、ポールは「僕たちはずっと追いかけられている。武器も持たずに走り回ったり、銃撃されたり、車で追いかけられたりする。楽しいよ」と苦労を感じさせない。「今までと違ってスタントじゃなく、自分でアクションに挑戦した。そこが大きな挑戦なんだ。あれこれやってみる。この映画をどんなふうにダイナミックに描こうか? どんなふうに目立たせようか? 僕たちは、これまで演じたことを細かく割って、細部まで話し合うんだ」。ポールの言葉には、アクションへの強い思いがうかがえた。


 さらに本作では、ポール演じるダミアンの相棒リノを、街の人工物や自然の障害物をクリアしながら移動するエクストリームスポーツ「パルクール」の共同創始者でもあるダヴィッド・ベルが務める。ポールは、ダヴィッドの印象について、「もし南カリフォルニアで育っていたら、彼と一緒にスケートやサーフィンをしていただろう。彼は、のんびりしていて、クールな物腰だが、努力家だ。肩の力は抜けているのに、仕事は真剣に受け止める。自分に厳しい。僕はそこに共感するし、そういう彼が好きだ」と話す。
 
 また、撮影時を振り返り「ダヴィッドといつも考えているんだ。面白くて、なおかつ、ダイナミックな映像にするために、もっといい方法を探している。でも同時に、僕たちはクールに楽しく見せたい。それが最優先課題なんだ」と語った。

 図らずもポールの遺作となってしまった本作。ポールのファンならずとも必見の超絶アクションを堪能してもらいたい。

 映画『フルスロットル』は、9月6日より新宿ピカデリー他にて全国公開。