キレイナビ10周年記念パーティーin 横浜」に参加したらお土産の袋の中にこれが入ってました。
計測40秒!基礎体温計付アプリ【楽天キレイドナビ】
どうでもいいけど、これって一歩間違ったらセクハラものですよね。
女性が出産するか否かはその人個人の問題で、その気もないのにいわゆる「妊活」のグッズ貰ったところでしようがないというか、余計なお世話というか。
とはいえ、生殖は種としての人間の本能だし、子孫を増やすことは社会生活を行うことで営々と文化を築き上げてきた人類としての努めだとも思います。
それはわかってるんだけど、だ~からといって他人に子ども作ることや産むこと、強制されたくはないわね、例えそれが遠回しでソフトな言い方だったとしてもさあ。
この辺のアンビバレンツというか、ダブルスタンダードというか、微妙な空気が女性を不愉快な気分にさせるのよね。端的に言うなら「女は子どもを産む道具じゃないけど、子ども産まなきゃ女じゃない」みたいな感覚、社会に蔓延してるでしょ。それは当の女性自身が一番感じてることでね。
そのせいかどうか、日本社会は妊婦や幼い子ども連れの母親に冷たいです。表面的にはいろいろな保護活動が行われてますが、裏を返せば「妊婦様」だの「子連れ様」だのと揶揄し、ちょっとでも気に触る行動をとった彼女らをWEB上であげつらって社会の一大迷惑勢力みたいな言い方をする人、この頃かなり多いです。ベビーカーだってそうだよね。
これだけ妊婦や子連れを敵視してる人がいる社会で、安心して「妊活」なんてできるわけがない。無事に出産したところで、「子どもができない人の身になって」とか言われるので手放しに喜ぶこともできないんだから。
出生率をあげたいんなら、アプリや基礎体温計配る前にもっとやることあるでしょう。子どもを社会全体の宝、次世代を担う希望として、日本全体で出産を歓迎し祝福する風潮を作らないと、妊娠しても風当たり強いばっかりでやってられないと思う。もっともそういう風潮になったらなったで、「子どもが欲しくてもできない人がいるのに、神経を逆なでする真似はやめて」という人達は絶対出てくるでしょうが。そのためには、不妊治療を国の問題として考えることが必要になるでしょうね、女も男も。
とにかく今は「妊娠・出産」という本能レベルなら当たり前のことが、個人の人生の中の一大イベントになっちゃってるから何かと面倒なのです。
そんな時代に基礎体温計もらったって、私だって困るわ。