モラタメで モラって嬉しい 薬味かな
ヱスビー食品の「本生」シリーズといえば薬味の定番、和食スパイスの基本って感じで味(辛さか?)にも定評がありますが、「生七味」「本生 きざみわさび」というのは初めてききました。
わさびはともかく、七味唐辛子の方は乾燥させたものを使うというのがこれまでの常識でしたから、また思い切ったことしたもんだと感心することしきりですよ。
せっかくの「生」七味ですから、ただ薬味としてうどんにふりかける以外に使い方ないかなと、「生七味活用レシピブック」を参考にしました。
どうやら淡泊な素材の持ち味を損なわない用に調理しつつ、最後の方で「生七味」を加えることによってピリ辛ホットなを加えつつ、素材本来の味もひきたている……というのが使い方の基本のようです。
冷や奴、というのが一番簡単そうだったのですが、季節も季節なので湯豆腐にしようと思い、ついでに鱈と貝割れ大根とカニカマを入れて「たらちり」風にしてみました。
この「生七味」、辛さよりも先に酸味を感じます。
たぶんそのせいだと思うのですが、「豆板醤」を連想させるものはひとつもありません。あくまでも「七味」です。でも七味唐辛子よりも酸味がさわやかで、とてもひきたっているのですよね。
普通「七味唐辛子」に使われているのは「陳皮(ちんぴ)」といって干したミカンの皮なのですが、「生七味」はゆずと、それからスダチの果皮が原材料となっています。この2種類の柑橘による酸味とさわやかさはスゴイです。一瞬、辛さを忘れてしまう程です。
でもあとからしっかり唐辛子の辛さもやってくるんですけどね。これが結構激しくて、飲み込んだあとに「ひー、からい!」なんて叫んでしまうぐらいです。
この鮮烈な辛みと、それに先立つさわやかな酸味は、淡泊な味の魚によく合います。鱈も豆腐も美味しかったですが、一番簡単なのは竹輪につけて食べること。
もうね、疲れて帰ってきた時なんかね、竹輪を袋から出してそのまま丸ごとお皿にならべ、片隅にたっぷりしぼりだした「生七味」をつけながら丸かじりしてますわ。「生七味」、ゆず、しょうが、赤唐辛子、すだち、ねぎ、実山椒、しその実と完全に和風の素材なのに、これまた純日本的な竹輪と合わせると何故か洋風の風味がしてきて、赤ワインのつまみにぴったりなのよね。色が赤くて似てるからじゃないですよ。「生七味」、どっちかというとオレンジだから。こうやって食べるとお醤油がいらないので、それでワインとも合うのでしょうか? 最近すっかりやみつきです♪
さて話は代わってこちらは「刻みわさび」onレアステーキ。
こちらもメニューブックにのっていたものですが、こうやって刻みわさびをつけて食べることにすると、ステーキにソースも醤油もいらないんですよね。「生七味」もそうでしたが、味に「辛み」を加えることによって「塩分」を減らすことができるんだなと実感いたしましたです。
この「刻みわさび」、「わさび」なのに辛いばっかりじゃないんですよ。辛さの中に甘さがあるの。それが舌の上で感じる甘みじゃなくて、口腔全体でほんのり感じる甘さなんですよね。だから「辛さ」がふくよかというか、豊かというか……とにかく普通のチューブ入りの辛いだけのわさびとはひと味もふた味も違うんです。
といってももちろんわさびですから、のみこんだあとにツーンときます。しっかりきます。激しくきます。だから幾ら美味しいからといって、食べ過ぎない方がいいです、「刻みわさび」。
でもねえ、これ、卵かけ御飯の上にちょんと絞り出すととっても美味しいのよねえ。卵の甘さと「刻みわさび」に隠されているほの甘さが呼応するというのか……特に今新米だから御飯も甘いし……だからツーンとくるわさびの辛さがちょうどいい刺激になってぱくぱく何杯でも食べられちゃうのよねえ。困ったものだわ。
ステーキは毎日というわけにはいかないけれど、卵かけ御飯なら毎食でもいけちゃいますからね、「刻みわさび」の食べ過ぎにはホント気をつけなくっちゃ!
食欲の秋の食欲増進にはもってこいの「生七味」と「刻みわさび」。現在鋭意ダイエット中の方は要注意ですよ!
ちなみにキャップは開けやすい「すぐ開きキャップ」でチューブの先は絞りやすい「ラクしぼりチューブ」なので、一段と使いやすくなっています。食べる前にイライラしないですむから、ますます食がすすむのよ~、困った。