やー、あたし物語の導入部のクライマックス(始まって2~30分ぐらいのところね)あたりで「あの娘~がふっていた~、真っ赤な~スカーフ~♪」とささきいさおさんの声が聞こえてくるんじゃないかと思いましたわ~。なんかすっごい「ヤマト」で。あ、登場人物じゃなくてコンセプトがね。ノーラン監督、日本のアニメやSFもたくさんリサーチしてるんじゃないかしら?
だってですね、出てくるんですよ、ガラの悪いアナライザーが! 既存のロボットのイメージとは全く違うスタイルの機動性の高い人工知能なんですが、こいつが固有の「声」を持っていて人間の男みたいな音声を発していると、完全に擬人化できてしまうんですな。普段の姿は直方体なくせに。顔はおろか(モニターの画面はある)、口にあたる部分さえないくせに、人間の声で人間らしく喋ってるだけで相手に人格さえ感じてしまうんですよ。よくアニメのキャラに魂を吹き込むのは声優さんだっていいますけど、それと同じ。あ、もちろん制作上では人間の俳優さんがお声を担当しているわけですが、映画の物語としては自発的に喋ってるという設定なので。「仮面ライダー電王」のイマジンみたいなものですな。
さて、その映画の中で古代進と沖田艦長と、たぶんもう一人か二人の役を兼ね備えているのがマシュー・マコノヒーなんですが……もうね、彼のエモーショナルな演技がすごすぎて、途中何度ももらい泣きしちゃうんですわ。内容はハードSFなのに。見所は壮大な宇宙のシーンなのに。でもいいとこは全部マコちゃんがさらっちゃうの。
それに対抗できる唯一のキャラがまさかのマット・デイモン!
そして泣きのマコちゃんに対して怒りのジェシカ・チャステイン!! 彼女は「信念」の強い役を演じる時が一番生き生きしてますね♪
「トワイライト」でレネズミ役だったマッケーンジー・フォイちゃん(大きくなってます)に大女優のエレン・バースティンも出演で、大変見応えある作品です。
これ以上のネタバレがかけないのがツライ!
まずは一度見に行って、マコちゃんに泣かされて下さい!