「スタートレック」スポック死す、ニモイさん訃報にNASAも追悼(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150301-00000040-sanspo-movi
世界的人気SFシリーズ「スタートレック」のミスター・スポック役で知られる米俳優、レナード・ニモイさんが慢性閉塞性肺疾患のため2月27日(日本時間28日)、ロサンゼルスの自宅で死去した。83歳だった。日本でも同シリーズが1969年から放送され、スポックの独特のルックスと感情に左右されないキャラクターで人気だった。
先端のとがった耳、前髪を切りそろえたヘアスタイル。人間と宇宙人「バルカン星人」のハーフ、ミスター・スポックを演じたニモイさんが永遠の眠りについた。
米メディアによると昨年、ツイッターで病名を公表。2月26日に胸の痛みを訴えロサンゼルスの病院で手当てを受けていた。この病気は喫煙や大気汚染が主な原因とされるが、30年以上前にたばこをやめていたという。
ボストン出身で、1950年ごろハリウッドに移り映画デビュー。売れない時代はタクシーの運転手や新聞販売で生活費を稼いだことも。66年に始まったテレビの「スタートレック」で、一躍スターの仲間入りをした。
テレビの「スパイ大作戦」や、映画版「スタートレック」にも出演。そのPRで83年に来日した際に「スピルバーグやジョージ・ルーカス監督もあのドラマを見て育ったんだよ」と笑顔を見せた。映画「スタートレックIII」(84年)やコメディー映画「スリーメン&ベビー」(87年)などでは監督を務めたほか、詩集や写真集も出版するなど多芸多才で知られた。
上司にあたるカーク船長役の俳優、ウィリアム・シャトナー(83)は悲報を受け、「兄弟のように親愛の情を持っていた」とコメント。オバマ米大統領(53)は「クールで論理的なミスター・スポックを愛していた」と追悼声明を発表し、米航空宇宙局(NASA)も「何世代もの技術者や科学者、宇宙飛行士のインスピレーションの源だった」と死去を惜しんだ。宇宙開発にも影響を与えた存在だった。