映画「Xメン」シリーズのウルヴァリンといえば宿敵はマグニートーで、特に最初の3部作では骨格がアダマンチウムに置き換わっている彼は、超能力で金属を自在にあやつるマグニートーに手も足も出ない……というのがお約束でした。


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これひとえにウルヴァリンの体内にあるアダマンチウムが世界最強といえど「金属」であるが故の悲劇でございまして、何故か世界中のありとあらゆる金属は犬の如くマグニートーになついていて、彼が手招きすればワンワンと尻尾をふりつつ飛んでいくのでございますよ。


だとしたら、今の私もマグニートーが「来い来い」と指で合図をしようものなら、ばびゅんと宙を飛んでサーの元にはせ参じることになるんだろうな……等と思ったりして。


だって私の身体の中にもしっかり金属が入ってるんだもんね。


実は私の受けた手術というのは、怪我を治すというよりこれ以上悪くしないためのもので、背中に金属の支柱を入れてそれをボルトで骨に固定するというものだったのです。手脚なら添え木ですむんでしょうが、何しろ折れたのが腰椎なもんで。こう書くとほとんど荒療治のようですが、かなり最先端の手術なんだそうです。でも傷跡はどう見てもやっぱり荒療治だったけど。


残念ながら入ってるのはアダマンチウムじゃなくてチタンなんですけどね。気分はちょっぴり宇宙船?


しかしアダマンチウムだろうがチタンだろうが、金属探知機にひっかかるのは同じ事。これからは私もウルヴァリン同様、金属探知機をくぐるたんびにうるさくキンコン鳴らされるハメになるのね……。


そういえば「フューチャー・パスト」では、金属探知機を前に「またか……」といささがうんざりした顔のウルヴァリンが、通り抜けても何事も起こらなかったもので拍子抜けした表情を見せたシーンがありましたっけ。この時点でのウルヴァリンはまだ改造手術(?)を受ける前だったので、骨がアダマンチウムじゃなかったからなのでした。ヒュー・ジャックマンの演技がおかしいので、ファンが皆クスリと笑ったシーンでしたよ。


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この作品ではプロフェッサーもマグニートーも若返っていて、マグニートーはマイケル・ファスベンダーが演じているんですが、例えチタンが入っていなくてもマイケルやサーが手招きしたなら喜んでついてっちゃうのに……と思う私。ああ、歩けてよかった!



さて、全然関係ないのですが「チタン」という言葉をきくと真っ先に思い出す映画をここでご紹介しておきましょう。


ミラ・ジョボヴィッチが主演なのに世間からすっかり忘れ去られているこの映画、「パーフェクト・ゲッタウェイ」。

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この作品の中でティモシー・オリファントが演じているキャラが「チタン」と密接な関わりをもつのです。その関わり方があまりにも傑作なもので、一度見たら忘れられないのですよ。爆笑必至。

なんとこの「パーフェクト・ゲッタウェイ」本日午後11時15分よりイマジカBSで放映されますので、視聴可能な方は是非ご覧下さい。なんと、売れる前のクリス・ヘムズワースも出演してるんですよ! これはビックリ。まあ、ほとんど顔は分からないんですけどね、でもカラダは分かります、マッチョだから。

さらに全然関係ないんですが、私この映画、確か「彼岸島」と同じ日に見ましてね、絶対人里離れた山とか絶海の孤島とか秘境には行くまいと決心しましたわ。

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「フューチャー・パスト」では脊髄に縦断を受けて下半身不随となったはずのプロフェッサーXがビーストの治療を受けて歩けるようになっているんですが、その代償として自分の超能力を失っております。まあ、歩けるようになるんだったらそんなもの惜しくないわと、今の私は心底納得致します。だからこそ、その後のプロフェッサーの決断に感動を覚えるのですよね。

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マグニートーを演じるサー・イアンがものものしく掌を持ち上げるたびにヒュー・ジャックマンのウルヴァリンの身体は宙に浮いて戦闘不能に陥り、時にはそのまま近くに引き寄せられて会話をすることもありますが、多くの場合はサーの手の一振りでどっか遠くに飛ばされて何かに叩き付けられ一回死ぬ……みたいなパターンが多かったですね。