- 「エイリアン」の前章にあたると言われる映画「プロメテウス」。
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(エイリアンが一番恐かったのはやっぱりこの第1作だわよ)
「プロメテウス」で知るかつてない衝撃、腹の底に石でも詰め込まれたような感覚さえ覚える冷たい恐怖、そのシーンは誰あろうヒロイン役のノオミ・ラパスが男性専用医療キットの中で開腹手術を受けた後、その傷を閉じるのに巨大ホチキスでばっちんばっちん腹に針を打ち込まれるシーンであった!
乙女の柔肌の可憐な腹をごっついホチキス(「ステープラー」というより「ホチキス」と言った方が何故かより恐い)でとめていくというビジュアルも凄まじいけれど、その際の音響がまた鋭く激しいもんで、最初に見た時は映画館の座席の上で身を固くして血も凍るような恐怖に耐えていたもんですよ。
「うわ~、未来になったら傷は縫うんじゃなくてホチキスでとめるようになるんだ、うわ~。よかった、まだ未来じゃなくて(あんなんされたら死んじゃう……)」
なんてその時は思っていたんですが!
ところがどっこい、医療用ホチキス(正式名称不明)は現代ですでに実用化されていたんですね!!
あたしゃ身を以て知りましたよ。
ええ、つまり、私自身の手術の傷口がホチキスでとめられていたわけで……。
これまたその事実を知ったのが手術してから一週間ぐらいたってからなんですよね。それまではてっきり普通に縫われているとばかり思ってたんです。だって手術中は全身麻酔だったから何が行われているのか知りようがないし、手術終わったって背中だから自分じゃ見えないし、傷はガーゼで覆われているから触りようもないしね。
だからホチキスどめの事実に気づいた時は衝撃でしたね。
もちろん真っ先に脳裏に浮かんだのが「プロメテウス」の例のシーンで……自分、ノオミ・ラパスと肩を並べたか、ドラゴン・タトゥーの女まであと一歩か、なんて思っちゃいました。
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(もちろんリスベットには及びもつきません)
「ホチキスどめ」って、ショックはショックだったんですが、自分の身体だとなんか笑えて来ちゃってね。ほら、なんか小学生が作る不器用な工作みたいじゃないですか。その時の自分の身体、丁度そんな感じだったから、ぴったりだわ、みたいな。
気づいた次の日、ガーゼ交換の時に訪れたドクターに確認したら、間違いなくホチキスどめだと請け合ってくれたので、記念に写真撮って貰いました。ドクター、ノリノリでしたね!
で、その後見舞いに来た身内にそのこと話したら、ホチキス写真をLINEで家族全員に送りやがりました。でもって家に帰ってからブルーレイで「プロメテウス」を見直したそうです。平和だなあ。
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