ブログネタ:4月29日の日記を書こう【GW特別企画!日記を1日書くごとに抽選会に1回参加できる】
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29日は水曜でレディースデイだったので、映画が安く見られる~♪ と午後からホイホイ出かけていったのですが、迂闊でした!
すんげー混んでるやん!!
元々休日とレディースデイや映画の日などが重なる時はデート客で普段より混むんですが、GW初日は家族連れでごった返しておりました。ぬかったわ~!
この人混みの様子はお盆に似ている……そうか、一家揃ってお休みだけど明日は仕事のあるお父さんやお母さん達が行楽を近場ですませようと映画館にやってくるのか……来年はこの轍を踏まぬよう、心しておこう。
と、何年か前にも思ったような気がするんですけど。
まあご家族連れは夕方には大体潮が引くようにいなくなるので、その頃に時間を合わせればこんな混雑に遭遇することもなかったんでしょうが、この日は3本続けて見ようと計画たててたんで1本目が始まるのが2時ぐらいだったんですよね~。
それでもGWだからといつもよりは早めにシネコンに着いたんですが、読みが甘くてロビー中に広がる人の波を前に立ち尽くしたというわけです。いつもはガラガラなvit(TOHOシネマズのWEB予約券売機)の前まで列をなしてるよ。私の見る映画の開始時刻まであと10分しかないのに(普段はこれで充分間に合う)この列の並びじゃ間に合わないよ、どうする?!
そこにシネコンの係の人が現れて、私の見る作品より5分あとに開始する映画の名を挙げ、その作品を鑑賞する人だけ別の窓口に誘導を始めたので、すかさず私も大声を張り上げアピール。
「あのっ、私その前に始まる『ドラゴンボール』が見たいんですが!」
――子連れでもないのに、いい年して『ドラゴンボール』見たいと声を張り上げるのは結構恥ずかしいものがありますが、背に腹はかえられません。
「『ドラゴンボール』もOKです」
と無事お許しを頂き、別窓口で無事チケットを発券して貰い、ついでに他の二作、「シンデレラ」と「寄生獣 完結編」も出して頂きました、ラッキー♪
この「寄生獣 完結編」こそ、「地獄でなぜ悪い」を見ようと思ったキッカケの作品なのですよ。
原作の漫画は以前から読んでて気に入っていたので映画化されたら見に行こうと思ってはいたものの、実写ということでほとんど期待しないまま見に行ったのが前作の「寄生獣」。それがまあ期待を上回る……というか遙かに凌駕するぐらいおもしろくってビックリしたんですよね。それで今回の完結編はしっかり期待して見に行ったんですが、きちんとそれに応えてくれた作品だったので大変満足いたしました。
この「寄生獣」も、主役の染谷将太君の演技力あっての作品ですね。
「HK 変態仮面」の鈴木亮平さんがそうであったように、「寄生獣」の世界のリアリティーは全部染谷君の上にのっかっているわけです。言ってみれば彼らは映画という世界を支えるアトラスなんですね。彼らがその演技力で自分の見ているもの、やっていることを事実だととらえているから、その反応を見る観客も彼らの見ているものが現実だと思えるんですよ。自然に見せかけた演技ではなく、自然な反応を見るから、観客は映画の世界に引き込まれていくの。
「地獄でなぜ悪い」がおもしろいのは、その自然な反応が普通じゃないからなんだけど。登場人物が全員エキセントリックなので、その反応が普通の人間と違って当然なんですが、でも、「そこまでそうなったら、そりゃそうなるよな~」と観客に納得させる演技力をメインキャスト全員が備えているのね。
例えば國村隼さん。
この方、「地獄~」と「寄生獣」両方に出演しているんですが、かたやヤクザの親分、こなた実直な刑事という社会の両極端に位置しているような人物を演じ分けているんですが、実はこの二人の性格ってほとんど同じなのね。意外と人情家で子煩悩で優しくて、でも仕事に向き合うと真剣そのもの、遂行しなければならない任務は意地でも、命をかけてもやり抜く男。この人物造形は両作品でかなり共通してるんです。
それなのに「地獄~」じゃヤクザ、「寄生獣」じゃ刑事と完璧に分けて演じてるんですよ。顔見ただけで違いが分かるのは、出てきた時から表情が違うからなのね。
じゃあその差は何か。「ヤクザ」と「刑事」の決定的な違いは何かというと、法を守るか守らないか。その一線を越えた「ヤクザ」の顔と、踏みとどまった「刑事」の顔は、やはり完全に別物なんですよ。顔だけじゃなく、態度もそうだからもちろん全身の雰囲気も違うわけで。ちなみにヤクザの時は殺陣も決まってました。
「地獄~」や「寄生獣」で作品世界にリアリティーをもたらす俳優として、國村隼は非常に重要な役でした。こういう名優が要所要所をしめてくれると全体が良くなりますよね。
「寄生獣」ではもう一人、浅野忠信さん。圧倒的な強さを誇る悪役としての存在感。これが凄まじかったです。
実際の動きはどうかというと……まあ、ほら、ハリウッドのスーパーヒーローものとか見慣れている目には地味なわけですよ。設定上、ムダな動きとか、そもそもしないので。撮影場所も日本だからできることに限りがあるし。
そういう制限のある環境の中なので、動きではなく存在そのものだけで見るものに恐怖を与えなければならない、そういう役を演じきっていたのが浅野さんだったのですね。単に尊大なだけでなく、恐れられるべき何かを内に秘めているという感じ。お追従で持ち上げられているだけではない、真に実力のある大物。彼が一歩ずいと前に出たら、周囲の人達がバタバタと2~3歩下がっえしまう……みたいな。そんな雰囲気を纏っているだけで、ラスボスとしてへへーっとお出迎えしたくなっちゃいましたよ。
彼が強くないと主人公の強さが表現できないですからね。
主人公の前に立ちはだかる強大な敵として、これ以上はないくらい様になってました。
あ、なんか手放しでほめてないですよね、この書き方。
はい、実はスピード感という点で「寄生獣」より「地獄~」や「変態仮面」の方がおもしろかったのです、私には。
「寄生獣」には有名な人がたくさん出てるので、その人達を見せるために使わねばならない時間というのがあって、それが少々ムダに長かったりするんですよね。いわゆる「見せ場」ですが、それは「観客がこの人にはこういうシーンを期待しているだろう」と作り手側が思っている「受け狙い」だったりもするので、有名人一人一人にいちいちソレ入れてると、どうしても冗漫になってしまうんですわ。それでも「るろうに剣心」よりマシだったけど。
邦画にはその手の、誰に対してか知りませんが「気をつかったシーン」が多くて、それで見てると飽きちゃう事が多いんですよね。
その点「変態仮面」も「地獄~」もそんな気全然使ってませんから。そんな気づかい無用で撮っているからこそ、胸のすくようなおもしろさが両作品にはあるわけです。完成度とか芸術性とかと関係なく、映画の疾走感という点において。
あと、「寄生獣 完結編」見てて気になったのが、男優さんがやたら目の上腫れぼったい系の顔の人が多かったこと。まぶたが重いのか、はたまたお目々が細いのか、みんな似たような目元の俳優さんばかりで、私、登場人物の区別つかなくて困りました。名前知ってる俳優さんはそれでも何とかなるんだけど、知らない人はね~。服、着替えられたらもう分かんなくなったわよ。染谷君以上のハンサムを出せないという制約でもあったんでしょうか? 「寄生獣」の方はまだ東出昌大君が出てたから何とかなったんだけどな~~~。
さて、おもしろかったことに変わりはないものの、「寄生獣 完結編」同様の不満を抱いてしまったのが「シンデレラ」でございます。だって若くていい男が全然出てこないんだもん!
いえ、本当におもしろかったんですよ、「シンデレラ」。作品そのものに不満はないの。ただただ、もっと若くていい男を出せ! と、それだけ。
だって王子様がさ、なりそこないのブラッド・ピット(若い時)みたいで全然魅力ないんだもん。同じシンデレラの王子様なら「イントゥ・ザ・ウッズ」のクリス・パインの方がずっとかっこよかったわ。さらにその弟王子役のビリー・マグヌッセンは紛う事なき若くていい男だったわよ。やっぱり一作に一人はこのぐらいの美男が欲しいわよ。
くだんのなりそこなったプラピ的王子、リチャード・マッデン、他の作品や画像で見る限りは立派な「若くていい男」なんですが、「シンデレラ」だと全然映えないんですよね~。彼よりその父王の方が老いたりとはいえよっぽどいい男に見えます。これは撮り方が悪いとしか思えない! ひょっとして監督、ケネス・ブラナー、若くていい男が気に入らないか?! それは嫉妬か?!
まあ、この映画で一番美しいのは継母役のケイト・ブランシェットなのですね。どの衣装を着ても完璧に似合って美しいのですが、特に帽子のシーンは息をのみます。「シンデレラ」はケイトのための映画だと言っても過言ではないでしょう。
もちろん主役のシンデレラも可愛いです。可憐です。キュートです。ウエスト細くてブルーのドレスは最高です。でも役柄上、着用ドレスの数がとても少ないのね。継母ケイトなんか何着着替えたか分からない程なのに、成長したシンデレラは普段着(段々ボロになる)、母親譲りのピンクのドレス、変身した時のブルーのドレス、ウェディングドレス、ぐらいしかなかったんじゃないかしら? ドレスで美貌が決まるわけではないですがね。でも、女としてはもっといろいろたくさんのドレスをシンデレラに着て欲しかったとか思うのです(着せ替え人形気分)。だってこの映画の見どころは衣装だもん。
ファンタジーということで、衣装は時代にあまり拘泥せずデザインされたようで、ケイトのドレスはかなり現代的なアレンジが施されています。その娘達はさらに前衛的で、そのままMOMAに飾っておきたいぐらい。シンデレラはディズニーアニメに即したデザインのドレスのようですが、フェアリーゴッドマザーは……実は全体的なモチーフは「七年目の浮気」のマリリン・モンローではないかと密かに踏んでおります。スカート、何層にもなってるから脚は見えないけど。見たってヘレナ・ボナム・カーターだけど(ん?)。
これだけ女性の夢をかなえる設定と美少女と美女と素敵な衣装が満載なのに、何故王子がなりそこないのブラピ(若)なのか。何故そこだけ美しくないのか。ここまでくると不満というより疑問ですよね。夢の映画なんだから夢のように美しい男を出せよ! 美男でも誠実な男(この映画においてはこれが大事)はいるだろ?!
例えば悟空のように……とここで無理矢理「ドラゴンボール」につなげる私。まあ悟空はそもそも女性にあまり興味がないんだろうけどね。
はい、ようやく戻って参りました。一番最初に見た『ドラゴンボールZ 復活の「F」』。これがまたおもしろかったんですよー!
ええ、4月29日に見た映画は3本とも全部おもしろかったです。GWの最初を飾るにはふさわしくてよかったです♪
で、『ドラゴンボールZ 復活の「F」』。
これはまあ、家族連れや子どもだけの観客が多く、もれなくポップコーンやドリンクを手にしていて(行楽ですからね)、上映中騒がしかったらイヤだなあなんて思っていたんですが、全くの杞憂!
本編開始直後から、お子様達、超静か!!
話し声も、ドリンクを吸うズルズルいう音も、ポップコーンに手をやるガサガサいう音も、一切せず!!
親御さんも、一緒に静か! きっと「ドラゴンボール」世代なのね。
唯一の例外がデートで彼氏に連れられて入った「ドラゴンボール」に興味のない彼女。それすらも後半はおとなしくなり、場内水を打ったように静か!!
その中で悟空とフリーザの因縁の戦いが激しく繰り広げられるわけですよ。もちろんメインキャスト総動員で。往年の声優さんも、前作から参加の声優さんも一緒だから、超豪華!!!
まあ、中にはお亡くなりになっている声優さんもいて、代替わりしてたりするんですけどね。でも悟空の野沢雅子さんとフリーザの中尾隆聖さんはお声も当時のままで、役作りもそのまんま! いや、燃えましたねえ♪
「ドラゴンボール」はこうでなきゃ、というのを抑えつつ、新しい場面もあって、最後の最後まで楽しませて貰いました。
個人的には「フリーザの地獄」が一番ウケたわ。
隣の席のお子様と一緒に手に汗握り、悟空に声援を送ったGW初日、幾つになっても「ドラゴンボール」はいいですね♪ いやいや、満足いたしました。