『スター・ウォーズ』最新作、ヒロイン主役の背景に「女性が活躍できる先駆者に」(クランクイン!) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150510-00036775-crankinn-movi


12月に公開される『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が盛り上がりを見せている。特報第2弾が公開され、「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。」もスタート。さらに先日のキックオフミーティングには、新ヒロインに抜擢されたデイジー・リドリーと、プロデューサーのキャスリーン・ケネディ氏が登壇し、ファンを熱狂させた。そんな中、幸運にも2人にインタビューする機会を得ることができた。

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 『スター・ウォーズ』シリーズの新たな3部作の始まりとなる本作。主役となるのは、デイジー演じる新ヒロインのレイだ。これまでのシリーズ作品と違い、女性をメインに据えた理由について、ケネディ氏は「強い女性像を作っていきたい」と述べる。「『スター・ウォーズ』はこれからも物語が続いていきます。その中で、シリーズすべてを通して強い女性を作ると共に、映画業界全体で女性が活躍できるような先駆者になってほしいですね。実はルーカス・フィルムのストーリー担当者6名のうち、5名は女性なんです」と明かす。

 そんなケネディ氏の思いを託されたデイジー・リドリーは、オーディションでレイ役を射止めた。ケネディ氏は、「ひと目見て彼女だと確信した」という。「デイジーはとにかくフレッシュで、力強さや自信を持ち、希望を象徴するような人。それから、オーディションでは家族への愛情や思いやりが見えました。それこそが、レイにぴったりの資質だったのです」。

 スター・ウォーズの新ヒロインという大抜擢を受け、撮影に臨んだデイジー。本作の撮影を思い出しながら「想像を超える経験でした」と興奮気味に話してくれた。「働いている人たちの意気込みや、今作をファンに愛してほしいという気持ちの大きさが伝わってきて、とても刺激になったし、女優としても成長できたと思います。レイという役をもらって最初は緊張したけど、やっていくうちに馴染んできました。ぜひ私の6ヵ月間の成長を映画で見てほしいですね」。


 超大作のヒロインという責任からか緊張もあったというデイジー。その緊張をほぐしたのは「お母さんのような存在だった」というケネディ氏からのアドバイスだ。ケネディ氏は「ナーバスになってしまうことがあったら、スローダウンして、ちゃんと呼吸をしなさいというアドバイスをしたんです。デイジーは未知の世界に飛び込んだわけだから、困惑する部分もあるでしょう。そんなときは、本能を信じなさいと伝えました」。

 ナーバスになるのも無理はない。何しろスター・ウォーズの現場であり、今作はマーク・ハミルやハリソン・フォード、キャリー・フィッシャーといった伝説的な旧キャストも登場する。彼らと新キャストとの共演も見どころの一つだ。「旧キャストもあまり会っているわけではないから、今回は久しぶりに家族が集った感じ。良い雰囲気でしたね。新キャストにとって、旧キャストは尊敬できる先生みたいな存在です。そういえば、新キャストの年齢は、ちょうど旧キャストが昔のスター・ウォーズに出ていたときと同じくらいですね」と話すケネディ氏。

 シリーズ第一作から数えると、38年が経っているスター・ウォーズシリーズ。7作目となる本作だが、これまでの作品をすべて見なくても十分楽しめるとケネディ氏は言う。「スター・ウォーズシリーズは、必ずしもすべてに答えをくれるわけではなく、お客さんに想像する余地を残しています。どのエピソードからでも楽しめるようにできているので、年齢関係なく見てほしいですね。特に、あらゆる女性が見て力づけられる作品になっていると思いますよ」。

 新ヒロインの存在や旧キャストの登場など、少しずつ全貌が明らかになってきた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。12月18日、いよいよ神話が再始動する。