年末の公開まで我慢できない人は行くしかない!『スター・ウォーズ展』完全攻略ガイド (@DIME) - Yahoo!ニュース BUSINESS http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150527-00010001-biz_dime-nb
日本では2015年12月18日に公開される最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。新たなる三部作の第1作目となる作品になるが、小出しに情報が流れているものの(ハン・ソロが帰って来た!!)、全容はまだ明らかになっておらず、ファンの間では噂が噂を呼び、さまざまな憶測が流れている。今年はスター・ウォーズに関連したイベントの開催や、新たなグッズが販売されており、世界的に盛り上がりを見せている。
6月28日まで「六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー」にて開催されている『スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。』。世界初登場の約60点のアート作品をはじめ、シリーズ6作品の映画撮影で実際に使用された「ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティヴ・アート」が所蔵する、コンセプトアートや衣装、小道具およそ100点を6つのビジョンで構成している。スター・ウォーズコレクションの管理と展示を行っている同ミュージアムのシニア・マネージャーのレイラ・フレンチさんが来日。今回の展覧会の見どころと魅力について解説してもらった。
◎メインエントランス
ダース・ベイダー、デス・スター、ストーム・トルーパーが展示され、夜は六本木の夜景と一緒に楽しめる。期間中は音と光による特別演出が15分に一度、およそ1分間行われる。
(1)THE ORIGINAL VISION ~スター・ウォーズの原点
日本のために企画されたセクション。ジョージ・ルーカスはスター・ウォーズを構成するにあたり、神話学の伝統的なストーリーテリング、子どものころから大好きだったという宇宙冒険活劇「フラッシュゴードン」、映画監督として敬愛する黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」の登場人物からインスピレーションを受け、全く新しい宇宙を創造した。ここではスター・ウォーズの原点を探ることができるアート作品や解説パネルを展示している。
(2)VISION OF FORCE~フォースの光と闇
スター・ウォーズ世界の根底に流れるのが「フォース」。フォースはあらゆる生命体から発せられるエネルギーであり、銀河を一つに結び付ける神秘的な存在だ。こちらではライトサイドを信奉するジェダイ騎士団と、ダークサイドを信奉するシスの世界観を表現している。ジェダイとシスのライトセーバーが展示され、実際に撮影に使われたものは黒のキャプション、レプリカは白のキャプションで表示。フォースをテーマにしたアート作品も展示されている。宗教画を彷彿とさせる「モールの誕生」は、強烈な印象を残す作品だ。
「ジェダイは善のため、シスは暗黒のためにフォースを使うが、ここではスター・ウォーズの根幹であるフォースが描かれている。スター・ウォーズでは、神話学と同時にサムライの文化からかなりインスピレーションを得ている。たとえばダ―ス・モールはダブルブレードのライトセーバーを使っているが、これは二刀流の刀からヒントを得たもの。こちらはスター・ウォーズの世界観を非常によく描いているセクションだと思う」(レイラさん)
(3)VISION OF BATTLE~戦いと兵器
その名の通り戦いの歴史を描いているスター・ウォーズでは、戦闘シーンも大きな魅力だ。このセクションでは、ミニチュアやジオラマなどを展示、主な戦いのダイジェスト映像と共に楽しめる。ミニチュアはLEDやグラスファイバーを使った精密なもので、日本のモデラーも制作に協力し、映画のシーンを再現。3つのジオラマはトルーパーをテーマにしているが、氷や砂漠といった環境に応じて変わるトルーパーが楽しめる。日本のために制作されたもので、6インチのフィギュアになっている。
「ジョージ・ルーカスは、残されている第一次、第二次世界大戦のドキュメンタリー動画(フッテージ)を見て、そこからパイロットがどのように戦闘機を動かすのかなどのインスピレーションを得た。そのフッテージをヒントに、こちらにも展示されているXウイングが飛び交う様子や、パイロットの姿を描いている」(レイラさん)
(4)VISION OF SAGA~サーガと運命の肖像
実際に映画で使用されたキャストの衣装や小道具、印象的なシーンの映像、アート作品を見ることができる。ダース・ベイダーのマスクや、炭素冷凍されたハン・ソロなど、見どころが多いセクション。
「ここはメインストーリーの根幹に触れるセクション。スター・ウォーズのテーマは贖罪、つまり償いをするということ。最終的にはダークサイドにある父をルーク・スカイウォーカーがライトサイドへ導いていく。こちらではルークのたどった道筋や、数々の経験を楽しめるセクションとなっている。ルークやアナキンのほか、メインキャラクターである師のヨーダ、ルークの相棒的な存在のハン・ソロなど多くのキャラクターが展示されている。壁にある絵画は、実際に映画で使われたシーンのものもあれば、想像上で描かれたものもある。それぞれの作品を見ると、さまざまな表現方法があると改めて感じてもらえると思う。ここで私が一番気に入っているものはダース・ベイダーのコスチュームで、実際に映画の中で役者が着用した」(レイラさん)
(5)VISION OF GALAXY~銀河と生態系
スター・ウォーズの世界に存在する銀河と、そこに生息するユニークなクリーチャーが展示されているセクション。映画で使用されたイウォークのコスチュームや、チューバッカ、ジャバ・ザ・ハットの像もある。
「メインで登場するキャラクターだけでなく、ジョージ・ルーカスは銀河系の設定や、そこに生息するさまざまなクリーチャーにもかなり気を遣っている。ユニークな惑星、そこに生息するクリーチャーが、私たちから遠く離れた銀河系を、他に類を見ない唯一の存在として魅力的に見せていると思う。ジャバ・ザ・ハット、タトゥイーンに住んでいるサンド・ピープル、イウォークといった、みなさんが今まで見たことがなかったようなクリーチャーたちの存在が、スター・ウォーズを冒険心あふれるストーリーに仕立てていると言えるだろう」(レイラさん)
(6)VISION OF DROID~ドロイドが見たサーガ
スター・ウォーズを象徴する2台のドロイドがC-3POとR2-D2。このセクションでは過去6作品を振り返る、壮大なスター・ウォーズサーガを映像で楽しめる。映像は今回の展覧会のために作られたものだ。
「C-3POとR2-D2は、黒澤明監督の映画『隠し砦の三悪人』からダイレクトに影響を受けたもの。この映画では二人の家来が登場し、主人公であるヒーローが織りなすさまざまな冒険を、二人の家来の目を通して描いている。ジョージ・ルーカスはこの二人をドロイドという形にした。C-3POとR2-D2はすべてのエピソードに登場し、二人の目を通して、私たちにストーリーが語られ、ルークがたどるさまざまな冒険のいわば玄関口になっている」(レイラさん)
◎スター・ウォーズ展スペシャルショップ
会場内にあるスペシャルショップでは、東京会場限定品の「1/4サイズのウィケット」や、その他オリジナルアイテム、先行販売の最新アイテムもある。
◎屋上スカイデッキでダース・ベイダーと記念撮影
オープンエアの展望施設「スカイデッキ」では、ダース・ベイダーと対峙することができる、フォトロケーションが設置されている。ライトセーバーは貸し出しをしてくれる。手持ちのカメラで撮影してもよし、プロのカメラマンが撮影し、52階のカウンターにて2,000円で購入することもできる。ライトセーバーが光る夜間の撮影がおすすめ(※料金は無料だが、スカイデッキの入場料の一般500円が別途必要。11:00~22:00 荒天時クローズ)。