この一つ前の記事でさんざん映してた広々とした空間、

実は「カラヤン広場」という立派な名前があるのです。


もちろんかの名指揮者であるヘルベルト・フォン・カラヤン氏にちなんだもので、正式名称は「アーク・カラヤン広場」

命名はカラヤンの生誕90周年を記念した1998年。
実はカラヤンの名を冠した広場は、カラヤンの故国であるオーストリアのウィーン国立歌劇場前の広場と、ザルツブルク祝祭大劇場の広場、そしてこのサントリーホール前の広場と計三か所しかないのですね。


では何故オーストリアから遠く離れた日本の広場にカラヤンの名前をいただけたのでしょうか?


答えは、カラヤンがサントリーホールの設計にアドバイスを与えてくれたから! コンサートホールは音響が命ですから、「音」と「響き」に徹底的にこだわる名指揮者のアドバイスほど頼りになるものはありませんね! 


カラヤン氏が建設の際に熱心に勧めた「ヴィンヤード形式」の大ホールがサントリーホールの要です。


ところで「ヴィンヤード」とは葡萄畑のこと。

そう! 正面玄関上のパイプオルゴールのお人形達が「葡萄畑の番人」を表していたのは、このためだったのですね♪


ヴィンヤード形式って一口で言うなら、ステージからせりあがるように観客席が段々状に配置されているというもの。これは私、実際に入ったわけじゃないので全貌はよくわかってないんですが、カラヤン氏が太鼓判を押してるそうなので間違いなく音響の良さは世界最高レベルなのでしょう。


参考ページはこちら

http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/facility/hall.html



さて、アーク・カラヤン広場には、カラヤン財団より寄贈されたプレートが飾られています。


上部にはドイツ語で、下部には英語で……

"ARK KARAJAN PLACE"


この銘板があるのはこちら。

時計を支える基盤となって、時と空間を見守っております。


通りすがりに撫でたらカラヤンの御利益ないかしら?



サントリートピックス ブロガーイベントに参加しました。