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そりゃもお、「マジック・マイクXXL」のダンスを生で間近で見る! これしかないですね!!


先週、「マジック・マイク」のマッチョ上映を見て大いに盛り上がった私(&他の女性観客の皆様)ですが、その際続編で新作の「マジック・マイク XXL」を一刻も早いと願いましたらば珍しいことに神様が聞き届けてくれたとみえまして、試写会に見事当選したのでございます。



もちろん浮き浮きと軽い足取りで見に行きまして、楽しんで参りましたよ~♪


やー、マッチョ上映じゃないのが残念だわ。「マジック・マイク」はクラッカー10個ぐらい欲しいと思ったけれど、「マジック・マイクXXL」には100個必用だわ。うん、桁違いにダンスシーンに萌え萌えだもん♪


え~とですね、映画の内容と申しましょうか、作品の出来映えとしては、これは段違いに「マジック・マイク」の方が上なんだと思うんですよ。やっぱり監督がソダーバーグだけあって、人間がよく描けていたんです。主人公のマイクの人間性とか、彼なりの悩みとかも生き生き描写されていたし、群像劇の得意なソダーバーグですからそれ以外の登場人物も個性豊かだし、人生の努力してるはずなのにどうやってもうまくいかない部分なんかも細かくあぶり出されて苦い部分もたくさんあったんですよ。で、そういう人生の理不尽さや苦さを経験して、主人公のマイクが成長するという物語だったんです。それまで男性ストリッパー「マジック・マイク」として浮ついた生活を楽しんでいた部分を捨て、マイクに戻って堅実で現実的な生活を歩み始める(だろう)というのが前作のラストでした。


一言で言うならよくできた成長物語で、主人公が甘い夢から醒めて現実に一歩を踏み出す決心をする、というのが「マジック・マイク」だったわけですよ。だからどんなに華やかであってもダンスシーンは所詮添え物だったんです。


ところが続編の「マジック・マイクXXL」はその正反対!

前作で夢から醒めて堅実な生活を歩んでいるマイクは、現実のもたらす重みにあえいで疲弊気味。そこに以前のストリップ仲間からの誘いがあって、なんだかんだで「これが最後」と言いつつもう一度ダンスの世界に戻って行くのです。


つまり前作で捨てたはずの甘い夢の生活に、現実から逃げて飛び込んで行くという話なんです。前作見て感動した人にとっちゃ「なんじゃそりゃ」ってことになりますよね。せっかく成長物語見たはずが、来た道戻って行く姿を続編で見ることになるんですから。


でもいいんです。

これはもう、ツライ現実を忘れるための一回こっきりの夢なんですから。

いわゆるロードムービーの体裁はとっていますが、「マジック・マイクXXL」にはだからどこか神話的な雰囲気すら漂っています(ただし苦行は伴わない)。行く先々で次々トラブルにみまわれても、彼らは持ち前の技(つまりストリップね)を駆使して乗り切り、最終ステージを目指すのです。この旅すべてが憂き世を忘れるための夢なんですね。


それだからこそ、「マジック・マイクXXL」はダンスが主役! 

いえ、もちろん踊りながら服はぬぐんですが、それすらも振り付けですから。

そして彼らが纏う一番の衣装は、彼ら自身の筋肉!!

もうね、神話級に美しい男性がその完璧な肢体を次々に露わにして超人的な身体能力を見せつけてくれるわけですよ。すごいですよ、チャニング・テイタム。彼ってGIジョーも演じてたんですが、まあ運動神経のかたまりなんですね! 見てる方は目を丸くしたり点にしたり覆いそうになったり(しつつ実は注視してる)、大忙しです。


で、もう一つ前作の「マジック・マイク」と正反対な点が「マジック・マイクXXL」にはありまして、それはMCが女性になったということ。


MC、まあ昔の言葉でいうならダンスの前に口上を述べる人なんですが、前作ではマシュー・マコノヒーがガンガンたきつけてたんですね、男のモチモノで女を支配しろ、と。


ところが「マジック・マイクXXL」になるとジェイダ・ピンケット・スミスになって、男性はその全てで女性にご奉仕しなさい、という文脈で語られるようになる。


そりゃ女性にとってはご奉仕して貰う方が嬉しいわけで……あ、少なくとも私はそうです……そういう意味ではより女性向けを意識して作られた作品なんですね、「マジック・マイクXXL」は。ええ、「マジック・マイク」よりずっとスカッとするんです。


だってチャニング・テイタムだけじゃなく、マット・ボマーを初め全員顔も身体もいい男だし、彼らがその鍛え上げた筋肉を惜しげもなく見せてくれるんですからね~♪


ああ、できることなら彼らのダンスを生で、間近で、この目で見たい!

今ひとつだけ願いが叶うなら、これしかありませんわ!





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