激やせから30キロ増量 鈴木亮平はなぜそこまでやる?(シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151025-00000006-flix-movi


別冊マーガレット(集英社)で連載中の人気少女漫画を実写化した映画『俺物語!!』で、30キロも体重を増やして主人公・剛田猛男を演じた鈴木亮平。病に倒れる役を務めたドラマ「天皇の料理番」での激やせぶりも記憶に新しい彼だが、一体なぜそこまでストイックに役づくりに取り組むのか? 実はつらかったという撮影秘話と共に、鈴木が役者としての真摯(しんし)な思いを打ち明けた。

【写真】鈴木亮平が“壁ドカン”

 『HK/変態仮面』『TOKYO TRIBE』から「花子とアン」まで幅広い作品で活躍し、今や変幻自在のカメレオン俳優として知られる鈴木が今回挑んだ猛男は、身長2メートル、体重120キロ(推定)、しかも15歳の高校生。男らしい角刈りにもみ上げ、たくましい眉毛。とても高校生とは思えぬ容姿ながら、ハートは飛びきり真っすぐで優しいキャラクターだ。

 「原作が人気だってことは前から知っていたんですけど、この役を日本でやれる役者さんっているのかなって思っていたんです。だから、オファーされたときは『俺に来たかー!』という感じでした。でも、30歳を過ぎてラブコメの主役をやらせてもらえるとは思っていなかったので、多少のむちゃをしてでもやりたくて」と満面の笑みを浮かべる鈴木は、「天皇の料理番」で落とした体重を40日間で30キロ増やすという離れ業を、トレーナーも付けず独学でやってのけた。


 「原作が外見ありきのお話なので、今回は見た目を猛男に似せることがマストだったんです。だから筋トレもしつつ、パンをひたすら食べていました。パンだと詰め込めばたくさん食べられるんですよね。糖質はそのまま吸収されて血糖値がバンと上がるので、増量に効果的なんです。体には良くないし、常に満腹だからつらいんですけど(苦笑)」とつらさなど微塵も感じさせない口調で語る。


 そんな鈴木の役づくりを心配するファンの声もある。しかし彼自身は「ありがたいのですが、僕は役者である以上、普通のことだと思っています」とキッパリ。「海外の俳優さんたちも体重の増減は普通。日本だと役者を取り巻く環境もあって難しいことが多いけど、僕の場合は幸運にもコントロールできる状況にある。やれるだけのことはやらないと、作品に対しても失礼ではないかと思うんです」。特に本作は漫画原作ということもあり、原作ファンに対しても「失礼なものを作りたくない」という気持ちが強かったと明かす。


 俳優として確固たるポリシーを持つ鈴木。本作を撮り終えた後はドラマで医師を演じるために「付き過ぎてしまった筋肉を戻している最中」だという。「今は筋肉を落とすだけなので、そんなにつらいことはしていません」と穏やかにほほ笑む鈴木の役者魂には、ただただ頭が下がるばかりだ。(取材・文:斉藤由紀子)


映画『俺物語!!』は10月31日より全国公開



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