ブログネタ:買ってよかったと思うもの
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買ってよかったと思ってるのはこれですね~。
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- ホントは3Dがよかったのですが、ウチのテレビは3D対応じゃないもんで。
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とにかく、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は去年試写会で3D字幕を見たその瞬間からぶっちぎりで去年のナンバーワン! これをしのぐ傑作には今年になってもまだお目にかかっていません。
すでにいろいろな映画賞も貰っているし、アカデミーではなんと作品賞にまでノミネートされているのですが、何故か日本では興行的に全然ぱっとしなかったというのが不思議で……。日本でも批評家達には評価は高いし、カルト的な人気はあるのですが、なんででしょうね。
というわけで、今更ですが「マッドマックス 怒りのデス・ロード」への語ってみました。うん、タイトルからしてすでにアレっちゃアレですね、「怒りのデス・ロード」ってなんだよって思いますが、そんなことにひるまずお読み頂ければ幸いです。
以下、ツイッターに書いたものの再掲です)。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」って、究極の女性解放映画なんですけど。それも女性自身による。支配者の子どもを産む道具に成り下がるか、一個の人間として生きるか、その選択を物語が始まった時点でワイブスがすで終えてるってのがまずスゴイんだけど。安楽に生きる道を捨ててるんだよ。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の女達は皆戦っている。自分たちが自由に生きられる世界に行くために。そのためになら命だってかける。全員一丸となって。ここでやってること、訴えてることは「グローリー 明日への行進」と全く同じなんだよ。スピード感は全然違うけど。
さて、そうなると「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の主人公はタイトルロールのマックスではなく、フュリオサということになってしまうのだが……実際それでいいんだと思いますね。マックスは狂言回しなんですよ。「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウのように。
「パイレーツ~」って、あれ、ストーリー的には絶対ウィル・ターナーが主人公だった。その証拠に公開前のプロモーションではウィル役のオーランド・ブルームばっかり売り込んでたもん。ところがフタをあけたらジョニー・デップのジャックが面白すぎて主役を食っちゃったんだよね。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の場合はマックスが先に居たけれど、彼自身のストーリーって前3作で結構やり尽くしちゃってたから。同じ世界で新しいストーリーを紡ぐためにはマックスにも出て来て貰わなくちゃいけないので、フュリオサと両雄(?)並び立って貰ったのね。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」見ている時、脳裏に浮かんできた映画は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズだった。はるばる旅して、そして戻ってくる物語。捨てるのは指輪じゃなくてフュリオサの執着だけど。フュリオサがフロドならマックスはガンダルフかな? ゴラムにも似てるけど…。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」で私が一番好きなのは、実は木にウインチをかけに行くシーンだったりする。目的を果たすためには何が必用かをそこにいる全員が瞬時に見抜いて的確な行動をするから。それぞれの状況把握から行動までに一分の隙もない。その連繋が流れるように美しいのだ。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」には余計な説明ゼリフもない。マックス達はニュークスも含めて、その瞬間を生き抜くために今何をしなければいけないのかを、他人の行動も含めて状況から的確に判断する。言葉にするのは時間がかかるから、観察と推測で互いに判断できればそれが一番早いのだ。
今置かれている状況を生きのびるためには何をなすべきか知り、それを実行するという意味では「マッドマックス 怒りのデスロード」も「オデッセイ」も同じサバイバル映画なのだと思う。生きのびねばならない「今」という時間の長さが全然違うので、「マックス」の場合は考える前に反射で対応だけどね。
だって、考えてたら反射って出ないもん。「マッドマックス 怒りのデスロード」の世界で「わー、撃ってきたよ。次どうしよう?」なんて考えてたら、撃たれて死ぬもん。銃撃されたらまず伏せる。これを考えずに行動できるようになる世界って、恐すぎるけど。
「マッドマックス 怒りのデスロード」って、どの戦闘シーンも「瞬時の状況把握による的確な行動の連繋」だからセリフの入る余地なんかない。今の状況を打開するためには何をすればいいか、最初に思いついた者が即座に行動に移して問題を解決する。クイズ番組なら早押し大会のスリル。手に汗握る。
言ってみればこれだけ矢継ぎ早に問題提起とその解決法が提示されまくる映画も他にないわけで。ただそれが、言葉でなく行動で語られるだけ。そこにはリアルで圧倒的な演技力と凄まじい俳優魂が存在する。だから「マッドマックス 怒りのデスロード」は史上最高におもしろいアクション映画なのさ♪