ブログネタ:東京ガス 袖ヶ浦LNG基地見学レポートのお願い 参加中
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いきなりカーネーション!
綺麗に咲いた生花のように見えますが実はこれ、凍っているのです。
この冷凍カーネーションは東京ガスの袖ヶ浦LNG基地で拝見したLNGを使った実験の一コマ。
左側にLNGの入った容器、向かって右にはカーネーション。この時点ではまだ新鮮な生花です。
ところでそのLNGってそもそも何? って話ですよね、まず。
LNGとは"Liquefied Natural Gas "すなわち液化天然ガスの略。
天然ガスを-162℃以下に冷却して液体にしたもの。 体積は気体の約1/600しかないので、輸送にも貯蔵にも便利。東京ガスが現在供給しているのがこのLNGを再び気体に戻した天然ガスなんだそうです。
LNGは透明な液体ですが、何しろ冷たい!
空気が触れると水分が一気に凝結して白い雲になります。
くみ上げる時は慎重に、特製のステンレス製柄杓を使います。
LNGは液体でもガスになっても透明です。
LNGを入れた容器が透けているのがお分かりでしょうか。
温度計を差し込むと表示されるのはマイナス160度の超低温。
この中に新鮮なカーネーションの花をつけます。
淡いピンクの色合いを綺麗に残したまま凍ってしまいました。
これねえ、触ると花びらの先端がもうカチカチに固いんです。
花の持つ柔らかさはどこへやら、なんかもう、花の形をした石みたいなもんですね。
握ってみると、パリパリと花びらが呆気なく崩れてしまいました。
ポテトチップス10枚持って握りつぶすようなものだというお話でしたが、実際につぶした感触はやはりもっと薄くてはかない感じ。ごくごく薄いガラス片を重ねて押しつぶしたみたいでしたよ。
さて、マイナス160度のLNGですが、室温の中でどんどん気化しております。
液化天然ガスが気化すると天然ガスに戻るわけですが、これ、空気より軽いのです。
LNG入りのフラスコに被せた風船がどんどんふくらんで、上にのぼっていくことから「空気より軽い」ことが分かりますね。大きくなったところで風船の口をしばって放り投げると、浮かんでいくんですよ。
このように天然ガスは上に上がるので、都市ガスのガス漏れ警報機は上についているのです。万が一ガス漏れした場合は、窓をあけてちょっとあおいだりしてやれば勝手に外に逃げていくそうです。また、天然ガスが燃えるためには酸素が必用ですが、そのための濃度の幅が狭いため、危険性も低いそうです。
プロパンガスに比べて安全性が高い天然ガスですが、それでもガス漏れが人間の鼻で検知できるよう、本来無臭のものにわざわざニオイをつけています。あの独特のニオイが何に基づくかというと、東京ガスが最初に使っていた石炭由来のガスのものなんだそうです。
昔のガスといえば、思い浮かぶのは「ガス灯」ですね。そのものズバリ「ガス灯」というイングリット・バーグマン主演の映画もあるし、確か「マイ・フェア・レディ」にもガスの街路灯に点灯(文字通り火を灯す)シーンがあったように記憶しています。
そのガス灯、日本初は実は東京ガスによるものだったのです。
私達が訪れた建物の玄関の両脇に設置(展示)されていました。
明治時代のガス燈は人々の希望のともしびだったのですね。
出迎えてくれたのは往年のガス燈ばかりではありません。
なんとオレンジのかぶりものパッチョ君がお出迎え!
ゲートを抜けた先には東京ガス袖ヶ浦LNG基地のジオラマが。
正面から見た所(向こう側に見えるのは見事な庭園)。
この袖ヶ浦LNG基地、あとでバスで案内して頂きました。
奥に見える緑色のタンク、あれ全部LNGが貯蔵されているのですね。
車窓からとった実物のタンク。
赤い三角印はタンカーが着桟する時の目印だそうです。
こちらが桟橋(バース)。両側に着桟できるようになっています。
折りたたまれたクモの脚のような装置はLNGをタンカーから陸へと移すアンローディングアームと呼ばれる特別な設備だそうです。
この日は台風の影響で残念ながら船の姿はなし。
運が良ければこんなタンカーが着桟してたかもしれないのに…。
LNG受け入れバースはもう一つあって、全部で三隻のタンカーが一度に着桟できるようになっています。
こちらはLNG地下タンク。地下深く穴を掘り、コンクリートで分厚く固めた上に特殊な加工を施したステンレスを貼ってあるのです。
もちろん中はマイナス160度。だってLNGだもん。
最大のタンクになると、新宿の全世帯20万に1年ガスを供給できるだけの備蓄を誇るそうです。
でもこの袖ヶ浦LNG基地の天然ガスは都市ガスとして東京ガスの契約者に送られるだけじゃないのです。
実はこの基地内という様々な利点を生かし、天然ガスを使った火力発電も行われているんですね!
これが発電のためのパワートレイン。むきだしなんです。
その名も「東京ガス米パワー袖ヶ浦発電所」。かっこいい!
ここの発電能力は、出力10万kw。なかなか大したものです。
他の発電所も合わせると、東京ガスの発電能力は240万kwにもなるんです。知らなかったなあ!
この発電能力を生かして、東京ガスでは電力の供給も行っています。
去年からの電気自由化で、東京ガスの電気を利用する人がどんどん増えてるんだそうですよ。
LNGを使った発電は安価で安全、CO2排出量も少ないんです。
その上東京ガスに切り替えると、年間の電気料金がかなりお安くなる可能性も……。
東京ガスでガスと電気をまとめるとお得な特典もあります。
このパッチョポイント、還元率も高いし交換先もたくさんあってめっちゃお得で使い勝手がいいんです。ポイント好きなワタクシ、心惹かれました。
でも電力会社の切り替えって面倒じゃないかと思ってたら…
東京ガスならWebで簡単に切り替えられ、しかも24時間オンラインで契約できるんですね。家に居ながら全部終わっちゃうんだ。コレは楽かも♪
せっかくなので電気料金がどう変わるか、WEBでシミュレーションしてみようっと♪
これ、スマホでもPCでも、電気の検針票の数値を打ち込むだけで簡単にできちゃうんですよ。
そいてこれが私の結果!
これは簡易的なやり方で、7月分の電気料金を元に年間の電気代をシミュレートするものなのでこの結果でしたが、一年間の正確な電気料金(東電に問い合わせれば教えてくれるそうです)を元に算出するともっと正確な数値が出るそうです。
ウチは家族が少ないし、実の所結構電気を節約する生活を送ってたりするので(夏もエアコンあまり使わず、冬の暖房は灯油)こんな数字だったのですが、5人家族ぐらいで、お子様それぞれ個室で冷暖房エアコンとテレビその他電化製品使ってるよう御家庭だと一万円以上とか劇的に減るみたいですよ。私がその結果だったらソッコーで東京ガスに切り替えるわ。もちろんガスも一緒だから、パッチョポイントためちゃうんだも~ん♪
皆様もちょっとシミュレーションしてみてはいかが?
テキスト:電気料金シュミレーション
東京ガス袖ヶ浦LNG基地は世界でも最大規模なのにこれまで目立ったトラブルもなく、30年間無災害の素晴らしい施設でした。
鳥居もありますが、中に消防施設もあり、職員の皆様が消防団員として訓練も行っているそうです。基地の中では東西の二つに大きく分かれていて仮に片方に災害が起こったとしても残る片方が稼働し続けることで安定したエネルギーの供給をはかれるそうです。
基地内部は緑化がすすんでいて、緑がとても豊富なんですよ。
LNGの安全・安心の発電で安価な電力の東京ガスに電力会社を切り替えるの、ちょっと考えて見ようかな?