先日、目白は椿山荘で行われた「主婦フェス2016 PREMIUM」に参加して参りました♪

 

わたくし、椿山荘はおろか目白駅で降りるのも初めてでしたので、当日は無事にたどりつけるかどうかドキドキでのぞみました。なにしろトシと共にひどくなる方向音痴のせいで、最近では初めて行く場所にはまず間違いなく迷う、スマホに道案内して貰ってもたどり着けないという体たらく。交番でおまわりさんにきくか、道行く親切な人をつかまえて教えて貰うか、イベント会場に電話して道順を説明して貰うか、果てはそこからわざわざ係の人がやってくるのを待って案内して貰うかじゃないと目指す場所に到達することができないのですよ。ことに今回の椿山荘では慣れない東京のバスに乗らなきゃいけないということで、一週間も前から不安にかられる毎日だったのでございます。

 

ところが目白駅に着いた途端、悩む必用も迷う心配も何もないことが分かりました。

だって駅からバス停への道のりには「主婦フェス」に参加するであろう女性の皆様がた~っくさん歩いているんですもの。その向かう先を見れば、いやでも分かるバスの停留所。だってバスに乗ろうと大勢の女性が列をなして待っているんですものね。

 

東京のバスは前乗り先払いということで、suicaを手に並んでいましたが乗客が多すぎて一台目のバスには乗れず、二台目のバスにようやく乗り込むことができました。

 

椿山荘まではそう長い距離でもないのですが、なにしろ初めての場所なので、車窓から見える風景やバス停そばの街並みなど、キョロキョロ見回しながらちょっぴり旅行気分まで味わっちゃったりして♪ 

 

その名も「ホテル椿山荘東京前」というバス停で降り、横断歩道を渡るとそこがもう椿山荘。受付をすませて4回にのぼると、まだ10時を回ったばかりというのにすでに手に配布物らしいストローカップを持った方々がぞろぞろと歩いているではありませんか!

 

あれ(なんだかよくわからないけど)欲しい!

 

と彼女達がやってきた方角を目指すと、美術館のように歩き方が示されていて、まずネプチューンの間、それからジュピターの間へと回ることになっています。

 

ネプチューンでは「JA 全農とくしま」ブースで「すだち」を頂き、隣の「月桂冠」ブースでは「スパークリング 日本酒仕立て『うたかた』の3フレーバー」を頂きました。おっ、重い!

 

ジュピターでは「パルシステム」ブースで絶品プリンの試食。幸せ♪ そして「雪印メグミルク」ブースで目当てのドリンク、スムージーを頂きました。それをずぞっと飲む間もなく「サッポロビール」のブースに並んでオーストラリアワインの「イエローテイル」ミニボトルをゲット。ついでに朝だというのに赤ワインの試飲までしちゃったりして……。

 

そうこうする内に10時半になり、本日の私にとってのメインイベント、行正り香さんによる「アメリカン・ポーククッキングセミナー」の始まりです。

イラストに描かれているコックさん姿のブタちゃんがごちポくん。ごちそうークの略と思われる名を持つ彼(?)、実はアメリカン・ポーク公認キャラクターなのです。

アメリカン・ポーク、実はよく使っているのですよ、私。何故ってお値段が国産豚肉よりも断然安いから! 国産でもアメリカンでもポークはポークでしょ、同じ豚肉でしょ、と思って日々の料理に使って使っていましたが、ここでわざわざ「アメリカン・ポーク クッキングセミナー」と打ち出すということはアメリカンならではの特徴があるということでしょうか。期待が高まります。

こちらが今日披露される予定のお料理。どれも美味しそうです。

行正り香さんが登壇され、にこやかな笑顔でご挨拶。

そのままこの場で調理を行い、私達にその手順を見せてくださいました。この両脇に大きなスクリーンがあって、り香さんの手元がそこに大きく映し出されるのです。

 

さて、これが本日のメインディッシュとなる

アメリカン・ポークの120°Cかんたんロースト

り香さんはよくCostcoあたりでアメリカン・ポークの塊肉をごろんと買ってきては冷凍庫に保存しておき、雨で買い物に行けない時などに取り出してはこのローストを作ったりするんだそうですが、お客様をお迎えする時等にもご馳走として重宝するんだそうですよ。

 

120°Cという低温で500gで60分という時間をかけてオーブンで焼くことにより、パサパサにならずしっとりジューシーなローストになるんだそうです。塩は小さじ2程を焼く前にポーク全体にすりこむそうですが、焼いている内に表面から脂と共に流れ落ちていくので食べる時には丁度いい塩加減になっているそうです。胡椒は焼いた後にふりかけます。というのも胡椒を早くからかけておくと、焼いてる間に香りが全部飛んじゃうからですね。

り香さんがおっしゃるにはアメリカン・ポークは、特にロースはかたまりで調理する方が絶対美味しいんですって。内部にポークの旨味をしっかり閉じ込めてくれるからだそうです。また、ローストは出来たての熱々よりも、しばらく寝かせて冷めた頃に食べる方が美味しいそうですよ。

 

アメリカン・ポークは低脂肪・低カロリーで、良質なタンパク質、ビタミンB群、ミネラルなどが豊富だからとってもヘルシーなんですって。しかも船で2週間かけてチルドで運ばれる間に低温熟成されているから旨味が増してるんですってよ! り香さんのオススメはロースですが、美味しい脂身を食べたいと思う方は肩ロースを選ぶといいそうです。

 

またアメリカン・ポークは同じ土地で収穫された大豆やトウモロコシなどを飼料に肥育されているため、肉質が柔らかく味わい甘く、とってもジューシーなんです。しかもそのおかげで低コストだから日本で買っても低価格ってわけですね。安全性については Farm to Table (農場から食卓まで)という理念のもと、厳しくチェックされているそうで、検査に合格したものしか日本に出荷されていないそうです。加工工場なんか掃除の仕上げに綿棒を使っているそうですよ。

 

私は今までは安いからという理由でアメリカン・ポークを使っていたんですが、知らずに自分の健康にも貢献してたんですね! 安くて美味しくてしかもヘルシーで安全性が高いとくれば、アメリカン・ポークを使わない理由がないとさえ言えるくらいですよ。

 

とはいうものの、私が利用していたのはもっぱら火の通りやすい薄切り肉ばかりだったんですよね~。かたまり肉は上手く調理できる自信がなくて……。ほら、お肉って火を通しすぎるとパッサパサになっちゃうじゃないですか。でもポークはよく火を通さないと食べられないでしょ? そうすると、フライパンだとなかなか美味しい状態にしあげるのが難しくて……。

 

でも今回の「アメリカン・ポーククッキングセミナー」に出席して、120°Cかんたんロースト覚えましたからね。次からはかたまりのロース肉を1キロぐらいオーブンにぶちこんで120°Cで1時間半ぐらいかけて(肉の量が多くなれば焼き時間がその分増します)焼き上げることにするわ。だってこのロースト、めっちゃ美味しかったんだもん!

 

できあがったローストを利用して、さらに別の料理も作ります。

 

もちろんそちらもり香さん自ら手ほどきしてくださいます。

これはローストポークにかけるツナソースの材料をブレンダーに入れ、フタをするところ。材料はツナ缶(安いフレークでいいそうです)、玉ねぎ半分、オリーブオイル大さじ1,マヨネーズ大さじ3,牛乳大さじ2,塩小さじ3分の2、こしょうたっぷり。これらをクリーム状になるまでブレンダーにかけたらできあがり。

 

先程のローストポークにツナソースをたっぷりかけます。

その上に角切りにしたトマトをのせ、みじん切りのパセリを散らし、オリーブオイルをかけます。どうせならバージンオイル推奨とのこと。

アメリカン・ポークのローストポーク ツナソースかけ

彩りもよく綺麗ですが……ローストポークにツナソースって正直どうなの? と思いますよね。

ところがこれがもう絶品! ツナソースだけでも美味しいぐらいなのに、アメリカンポークのローストと合わせるともう天にも昇る心地! 舌の上で出会う海の幸と山の幸のハーモニー!! いや美味しかったわ~♪

 

り香さんがこの料理に出会ったのは確かイタリアはトリノだそうで、おそるおそる食べてみたら感動するほど美味しかったので即自分のレパートリーに加えたそうです。料理研究家ってすごい。

 

お次は

アメリカン・ポークのポークアボカドチーズ グリルサンドイッチ 

こういう、中に具を挟んでから焼くタイプのグリルサンドイッチって、何か専用の調理器具を使うもんだと思うでしょ?

 

ところがさにあらず! り香さん、フライパンで焼いてました!

具がパンになじむようにターナーでぎゅうぎゅう押しつけます。

 

り香さん、最後は手まで使ってました。熱くないのかな……。

このセミナーで何に一番目を剥いたかって、まさにこれ!

そっか、フライパンでパン焼けるんだと、目から鱗が落ちました。

 

ぎゅうぎゅうが功を奏してパンに綺麗な焼き色がつきました♪

ざっくりと、4つに切り分けます。

こちらが試食用に私のテーブルに運ばれてきたもの。

チーズがトロ~リとろけていて食欲をそそります。

パンにはさまっているのはもちろん最前のローストポークを薄切りにしたもの、縦長の薄切りにしたアボカド、それにとろけるチーズ。

私アボカドが大好きなのでこれには感激しましたね! ローストポークとアボカドとチーズの玄妙な取り合わせが醸し出す味わいに我を忘れるかと思いました。もうね、さっきもらった赤ワインのミニボトルをここで開けて飲んじゃおうかと思ったぐらい。それはさすがに思いとどまりましたが、これらの料理には絶対赤ワインが合いますね!

 

こちらが試食として運ばれてきたお料理。「試食」の域を超え、しっかり「お食事」レベルの分量でした。青いグラスはお水ね。

今一度本日のセミナーのお料理の名前のおさらい。

下の段向かって左のお皿がメインとなる

アメリカン・ポークの120°Cかんたんロースト

 

下の段向かって右はその

アメリカン・ポークのローストポーク ツナソースかけ

 

上の段も同じローストポークを使った

アメリカン・ポークのポークアボカドチーズ グリルサンドイッチ 

 

 

充実の「アメリカン・ポーク クッキングセミナー」は盛況の内に幕を閉じましたが、主婦フェスはまだまだ続くのです。