<2016年映画興収ランキング>『君の名は。』が210億円突破で1位!上位6作品がアニメに(クランクイン!) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161228-00047375-crankinn-movi #Yahooニュース

 

 2016年の年間興行ランキングが発表され、213億円を突破した『君の名は。』(上映中)が、2位の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に大差をつけて首位に輝いた。年間興収で200億を超えたのは、2014年の『アナと雪の女王』以来。この数字は、邦画歴代興行収入ランキングで『千と千尋の神隠し』に次いで2位という、歴史的大ヒットとなった。配給の東宝は当初15億円程度の興収を予想していたというが、ふたを開けてみれば、初週で興収9億3000万円を上げると、公開10日間で動員290万人、興収38億を突破。この勢いに映画媒体だけではなく、一般メディアでも特集が組まれるなど露出も増え、一気に社会現象的な盛り上がりをみせた。

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 2位となった『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』も116億円を記録しており、例年なら1位でもおかしくない立派な数字。3位『シン・ゴジラ』(上映中)の81億円も非常にハイレベルな数字で、歴史ある人気シリーズの最新作が、ともに前作を超える結果を残した。今年公開された、人気シリーズ最新作である『インフェルノ』『ジェイソン・ボーン』『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』らが軒並み前作よりも数字を落としていることを考えると、シリーズ作品が数字を伸ばすことが決して簡単ではないということがわかるだろう。両作品ともに、マスコミに対して徹底的な情報統制が敷かれ、公開まで具体的な内容はベールに包まれた。こうしたプロモーション手法は、諸刃の剣ともなるが、どちらも作品の高いクオリティに対しての自信があるからこそのやり方だろう。実際、映画を観た人の口コミの評価は非常に高かった。

 4位、5位にはディズニーアニメーション映画『ズートピア』、『ファインディング・ドリー』がランクイン。ディズニー配給のアニメーションは、2015年が『ベイマックス』(2位/91億円)、『インサイド・ヘッド』(10位/40億円)、2014年が『アナと雪の女王』(1位/254億円)、2013年が『モンスターズ・ユニバーシティ』(2位/89億円)と非常に安定感のある結果を残している。


 続く6位に『名探偵コナン 純黒の悪夢』、7位に『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』と入り、11月に公開された『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(上映中)が早くも8位にランクイン。そして、9位に『ONE PIECE FILM GOLD』、10位に『信長協奏曲』が入り、人気アニメとテレビシリーズ劇場版が強さを見せた。

 2016年はベスト10のうち6作品がアニメーション映画だったが、この数字は昨年も同様で、近年、興行という視点でみると、アニメーション映画の割合は年々高くなっている。なかでも東宝、ディズニー配給作品の打率が高い。またアニメーションに限らず、東宝は、2016年度のベスト10のうち5本を占めていることからも、他社を圧倒した1年に。

 ちなみに、2017年も東宝は8月にワーナーブラザーズと初めて共同配給を行う映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』が公開されるのをはじめ、大人気コミックの実写映画化『3月のライオン』、『借りぐらしのアリエッティ』の米林宏昌監督最新作『メアリと魔女の花』、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』などの強力ラインナップが控えており、2017年も多くの作品が上位に食い込んでくることは間違いない。※12月25日現在 興行通信社調べ(推計概算)