何度も観たくなる! 主演俳優が語る“ファンタビ”魔法動物の誕生秘話(ぴあ映画生活) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161228-00000002-piaeiga-movi #Yahooニュース

 

映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が公開から1か月を経ても好調な動員を記録している。本作は年齢問わず楽しめるファンタジー作品で、劇中に登場する“魔法動物”が大きな人気を集めている。主演のエディ・レッドメインは魔法動物をどう表現するか? 彼らとどう演技をするかに細心の注意を払い、キャスト・スタッフがタッグを組んで魔法動物を創造したという。

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本作は、魔法動物学者のニュート・スキャマンダーが1926年のニューヨークで、トランクから人間の世界に逃げ出してしまった魔法動物の行方を追う中で、魔法界と人間界を揺るがす危機に立ち向かう物語。魔法動物は見た目もサイズも特徴も様々で、ポケットに入るほど小さいものもあれば、人間の世界では見られないほど巨大なものもいる。空を飛ぶ動物、キラキラと光るものが好きな動物、姿を消すことができる動物など個性的で、製作者たちは単にCGで動物を描くのではなく、準備を重ねて“本当に魔法動物がそこにいる”映像を目指した。

レッドメインは「ニュートと生物たちとの関係に取り組んでいたとき、動物飼育係に会いに行って、ロンドン郊外の自然保護区で生まれたばかりの小さなアリクイの赤ちゃんについて学んだりした」と振り返る。「アリクイの赤ちゃんはいつも小さなボールの中に潜り込んでしまうんだ。でもお腹をくすぐると出てきてくれる。お金を取ったニフラーとのシーンでは、そこからアイデアをひねり出した。遊び心があってとても楽しかったよ。俳優全員、異なる部署もすべて、アイデアをもって参加する。そんなふうにこの作品には、インディペンデント映画の息吹があるんだ」

さらに彼は、デジタルでビーストを描くアーティストたちとも話し合いの場をもったという。「彼らのアイデアを聞いて彼らと会話したかった。アニメーターたちこそ、基本的には僕が交流をもてる俳優だからね。リードアニメーターのパブロ・グリロは驚異的だよ。彼がニフラーをやっていたから、彼と一緒に歩いてみた。でも最後には、監督のところに言って『銀行でのニフラーとのシーンのためにパブロをセットに呼んでもらえませんか? 僕の目線になってもらいたいので』って言ったよ」

撮影現場では、俳優、CGアーティスト、そして精巧に動くパペットを扱うアーティストが集結して、セットで人間と魔法動物のふれあいを創造していった。時にはレッドメインが魔法動物の声を演じることもあったそうだ。「セットに入った瞬間に僕が鳥の声みたいな音を出すだろうと想像して、鳴いたりしたんだ。“クゥルルルルルル”とかね。そうすると監督に『他の動物のもできる?』って言われて今度は“ックワーー!”って鳴いたこともあったよ」

レッドメインは、調査と準備を重ねて演技に取り組むことで知られているが、彼の真摯な姿勢が、ファンが何度も観たくなる魔法動物を生み出したようだ。

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
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