「シン・ゴジラ」樋口真嗣、ブルーリボン賞授賞式で「楽しめる映画作りたい」(映画ナタリー) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170208-00000113-nataliee-movi #Yahooニュース
第59回ブルーリボン賞の授賞式が本日2月8日、東京・イイノホールにて開催され、各賞の受賞者が出席した。
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在京スポーツ紙7社の映画担当記者によって選定されるブルーリボン賞。昨年度、主演男優賞と主演女優賞に選ばれた大泉洋と有村架純が司会を務めた。
作品賞に輝いた「シン・ゴジラ」で監督を務めた樋口真嗣は「自分が特撮監督として関わった『ガメラ 大怪獣空中決戦』が受賞したこともあるブルーリボン賞は、怪獣映画に非常に理解がある賞だと思っています。立派な映画は得意じゃないですが、楽しめる映画をこれからも作っていきたいなと思っています」とコメント。「たくさんの俳優さんたちが出て大変だったんじゃないですか?」と大泉に尋ねられると、「ネクタイの柄選びが大変だった。途中でネクタイの柄が足りなくなるんですよ。ネクタイ度数が高い映画なんです」と裏話を披露した。
「この世界の片隅に」で監督賞を受賞した片渕須直は、「観に来てくれたお客さんたちが新しいお客さんを口コミで映画館に招いてくださって、その結果ここに立たせていただいている。大変、感謝しております」「クラウドファンディングでは3374人の方が資金を出してくれて、おかげさまで映画ができました。ありがとうございます」と感謝の意を表した。
日活ロマンポルノの製作開始45周年を記念した企画「ロマンポルノリブートプロジェクト」の一環として作られた「ジムノペディに乱れる」で新人賞に輝いたのは岡村いずみ。岡村は「美保純さんが『ピンクのカーテン』で受賞して以来、34年ぶりに日活ロマンポルノで新人賞をいただくことができました」と話し、本作でヌードを披露したことについて「最初は父に反対されましたが、受賞をすごく喜んでくれて、やっと親孝行ができたのかなと思います」と述べた。
リリー・フランキーは、「SCOOP!」や「聖の青春」で助演男優賞を獲得。「SCOOP!」で演じた、元ボクサーで薬物中毒の情報屋という役について「『すごくリアルだった』『本当に(薬物を)やってるみたい』と言われましたが、このご時世だからその辺のリアルさを褒められても……」と淡々とコメント。そして「以前、史上最年長の45歳で新人賞をいただきましたが、この歳でまた助演男優賞がもらえたことで、恩返しができたような気がします」と話した。
「湯を沸かすほどの熱い愛」で助演女優賞に輝いた杉咲花は、「心から愛しているこの素敵な映画をどうかたくさんの人に観ていただきたいなと思ってましたので、驚きましたし幸せです」と気持ちを伝える。さらに「自分の力不足を反省することもたくさんありましたが、すべての経験を今後につなげていけるようにがんばります」と意気込みを語った。
特別賞を受賞した「君の名は。」では、エグゼクティブプロデューサーの古澤佳寛が登壇。「『できるだけ遠くの方に届けたい』という、監督が言っていたことが実現できた」と話した。外国作品賞に選ばれた「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」の監督を務めたギャレス・エドワーズからは、コメントが到着。「本作品はシリーズ中で最も日本人の魂に影響を受けている。まさにサムライムービーと言えるので、このような部分が多くの日本人の心に届いたのではないでしょうか」とメッセージを寄せた。