1月13日はオーランド・ブルームの誕生日。
エルフのレゴラスは不老不死だけど、歳月というのは人間には厳しもので、麗しの美青年だったオーランドも遂に41歳。日本でよく言う不惑を迎えてから早1年というわけですが、相も変わらず女性にはよくもてているようで……。そのワリには映画の出演作、特に日本で公開される作品が少ないんでないかいと、私も相も変わらずぼやいているわけで……。
いいんだ! きっともうすぐ息子のフリン君がオーランドそっくりの美少年になって銀幕デビューしてくれるに違いないんだから! おばさんそれまで待つわよ、あと10年! 水もしたたる美形になって、新たな恋の炎をともしておくれ!!(←あれ?)
――等と一人で取り乱したところで、ふと思い出しました。
そういえば去年の10月にオーランドの映画見に上海に行った時の記事が途中で尻切れトンボだったわよ……実際、話の上では日本出てもいないわ、と。
結果的に、日本出る前から羽田まで乗ってくはずだった電車が止まったとかトラブル続きで、到着してからもすったもんだあった挙げ句でしたが(これいちいち書くとまた終わらなくなるので割愛)、無事両作品とも見ることができました。
どやっ! どやどやっ!! かっこええじゃろ?!
これが「极致追击」(日本語で書くと「極致追擊」になるらしい)
S.M.A.R.T.Chase(スマート・チェイス)のオーランドやぞっ!
こちらは封切り間もなかったのであちこちのシネコンにポスターがどーんと飾ってあったんですが、「惊天解密」 Unlocked (アンロックト)」の方は撮影禁止だったり、上映最終日のせいかポスターの影も形もなかったり……。撤去するの、早すぎない?
ってゆーか、上映そのものも2週間しかやってないんです。中国ではそれが普通だそうですが、しかもその2週間の間にも上映する日としない日があってさ……ウン、そう、日本と違うの全然……そんでもっていつ上映するかというのは前の日にならないと分からんのだそうですよ。シネコンの係員に聞いたって、知らぬ存ぜぬなんだから、どうしようもない。
「今天没有、明天也没有、后天我不知道 (チンティエンメイヨー、ミンティエンイェーメイヨー、ホウティエンウォープーチータオ)」
と、調子よく言ってくれちゃいましたが、これすなわち
「今日はない、明日もない、明後日のことは知らない」
ですから。
上映中の告知に「惊天解密」がかかっているシネコンの窓口で訊いた答えがこれですから。とりつく島もないとはこのことよ。
それでもなんとかして上映されている場所と時間をゲットできたのは、ひとえに宿泊したホテルのフロントのおかげ!
これがまあ、夜中でも居るのがうら若きお嬢さん方なんですが、日本から映画見に来たと我が通訳が伝えると一様に驚いた顔をするものの、この作品が見たいんだとタイトルを紙に書いて渡した途端、ポケットからすちゃっとスマホを取り出し、ばばばばばっと調べてくれたのね。その早いこと早いこと……。いつもこうやって調べ慣れてるんでしょうね。
それでもフロントウーマンが手こずってた所を見ると、本当に「惊天解密」はもう上映している所がほとんどなかったらしい。でも遂にホテルからさほど遠くないシネコンで(上海、広いのよ)、次の日の午後10時10分開始のがあると朗報をもたらしてくれました。ついでにホテルからそのシネコンまでの地下鉄の乗り方と、帰りにはもう地下鉄がないからタクシーを拾え、30元ぐらいだとぼったくられないように料金まで教えてくれたのには感激。うわ~、中国の現代っ子だ~、変われば変わるもんだ~と思ったりして。うん、昔は老いも若きも男も女も、こんなに愛想良くなかったもん、中国の服務員。
で、帰りの地下鉄がないということで、午後10時10分開始というのが間違いでも何でもないことがよくわかり、いささかゲンナリする私達。しかしフロントウーマンが探し出し、間違いなくこの上映はあると太鼓判を押してくれたのはその回のみ。何度もお礼を言って、部屋に戻る。
あ?
なんで自分達で調べないのかって?
上海orホテルにネット環境整ってないのかって?
ネット、ばっちりですよ、部屋に無料wi-fiあるホテルだし。
ただね、中国、グーグル使えないの。
そう、すっかり忘れていたんですが、中華人民共和国はGoogleと袂を分かってたんですよ、大分前から。
つまり、ググれない。
ググるどころか、日本で使っていた検索エンジン全滅状態。
要するに、何一つ調べられないってことです。
これには同行者共々頭を抱えましたね。
だってさ~、日本と同じでググればすぐ映画のスケジュールぐらい分かるもんだとタカをくくってたんだも~ん。ああ、もう、こんな所に落とし穴があるなんて、全然気づいてなかったわよ!
おっと、それじゃあ中国の方々は何を使って調べてるのかって話ですね。それはね、百度(バイドゥ)。
それは一応おさえてはいたんですが、いきなりだとまあ全然つかいこなせなかったですわ、ハイ。ホテルのフロント嬢達、すごいよ。
そんな、右も左も分からぬネット環境の中、着いたその日の一晩かけて、なんとか目的の映画を見る算段をつけた私、偉い! もう恥ずかしげもなく自画自賛しちゃう。偉いよ、私(誰もほめてくれないから自分で言う、今更だけど)。これも全てオーランドへの愛のなせる技だよ(ひょっとしたら単なる執念かも……)。
いえ、もちろん同行通訳に負うところも大変大きいんですけどね。
結局次の日に「惊天解密」を2回、その次の日に「极致追击」をこれも2回見ることができたので、ミッションは成功したといっていいでしょう。
映画の感想はまた改めて。