一年後の自分へ。
私は予言を残します。
2019年9月には、すでにAちゃんは離婚していると。
だって彼女はいつだって自分が居づらくなるとすぐにそこをやめちゃう人だったからね。
仕事や勉強のハードさには我慢できても、自分の居心地の悪さには我慢できない人だから。
そもそもが、自分が「結婚できない女と思われること」の「居心地の悪さ」から逃れるためにのみ結婚したかった人だもの。ひとたび結婚すればもう「結婚できない女」というレッテルからは永遠に解放されるわけだから、彼女の目的はもう達成されているのよ。離婚してバツイチになったからって、「結婚できなかった」という汚名とは無縁でいられるのだから問題はないはず。むしろ彼女なら「バツイチ」を何かの勲章えもあるかの如く自分の名前の前につけてブログを書くはず。
結婚相手だって一緒に居る時の自分の「居心地の良さ」だけで選んだといっても過言ではないAちゃん。
前の彼と結婚する気満々だったところに、その彼がまさかの既婚者だったことが判明してすったもんだの頃に親しくなったのが現夫君だから、「結婚する」と触れ回ったことを撤回せずにすませるためにも慌ただしく決めてしまったというのが彼女にはある。
まあ、ウマも合ったんだろうけれど、それより何より「今、まさにこの瞬間、結婚相手が欲しい!」という切実なタイミングだったことが、彼女が決意に至った大きな理由だよね、本人は認めないだろうけれど。
だってその彼、現夫君、セックスができない。
結婚するのに、セックスできない相手を選ぶなんて、それはもう、社会的体裁を整えるため以外に何の理由もないだろう。夫側だって同じこと。最初からその問題を打ち明け、子どもを作るのは難しい、或いはできなくても構わないという合意の元に結婚を決めているのだから。
その夫君、実は若い頃に結婚していてバツイチだそうで、元妻にヒドイ事を言われたのがトラウマとなって現在セックスがうまくできない状態とかなんとか説明したそうだが、どうだか。バツイチ男が自分の性的不能を元妻のせいにするのって、すごくありふれてる。そう言う事によって己の不手際の言い訳をしつつ、新たな彼女には元妻に対する敵愾心と自分に対する同情をかきたてるんだよね。性的不能の原因が実際は他にあったとしても、自分のせいではないと言い抜けるためにも。
でもさ、ひょっとしたらその夫君の最初の離婚理由が彼の性的不能によるものだったってことも充分あり得るわけじゃん、表向きには違う事言ってても。
何故って、セックスは妻側にとっても重要なファクターだから。
女にだって性欲はあるし、それを満たしたいとも思う。
そういう、本当に大切な、根源的なことを無視したまま結婚生活始めたって、上手くいくわけないじゃん。
Aちゃんは結婚さえしてしまえばいくらでも夫を丸め込んで子どもを作れると思っていたようだけれど、そうは問屋がおろさなかったよう。
夫君側に問題があって、子どもは自然の成りゆきに任せようという約束で結婚しても、セックスレスのままだと一生妊娠できないわけで。だから子作りしようと夫君にもちかけたら、拒否されたと。当たり前だよ、最初っから子ども作らなくてもいいという約束で結婚して、まだ数ヶ月だよ? 恥を忍んで夫君が自分の身体的問題を打ち明けて、それでもいいからと結婚したはずなのに、話、違うじゃないかとなるに決まってる。
夫君だってね、そろそろ40になろうかというAちゃんを選んだのにはそれなりの理由があったはず。そのトシなら妊娠できなかったとしても、周囲に奥さんがトシだから仕方ないと思って貰えるというしたたかな打算が。夫君、自分側に原因があるとは周りの人達に知られたくないんだよ、たぶん、絶対。
だから不妊治療もしないでしょう。自分は子どもいらないって言ってるんだしね。
じゃあ、子どもが欲しくなったAちゃんはどうするか。
離婚して別の男見つけるしかないでしょ?
彼女が今住んでる地方の団地での生活より実家に戻った方が数段快適な暮らしができるのは明白なんだし。
彼女は誰かのために自分のやりたいことを我慢したりはしない人。
本気で子どもが欲しいと望んだならば、その欲求を阻む夫なんか、あっと言う間に捨てるでしょうよ。だってすでに、現夫君との結婚生活にさしたる価値を見いだせないでいるもん。
継続の価値を見いだすためにも子どもが欲しいんだろうけれど、それを拒否してるのが夫君だからね。堂々巡りになるばかりでどうしようもないよね。
ま、そうなったら、彼女の場合、今までの経緯から推し量るに、もって1年。
だから2019年の今頃にはAちゃんは現夫君とスッパリ別れて実家に戻ってると思いま~す。
これ、一年後の私への、予言。