ジャッキー、メルギブ、リーアム・ニーソン…“リベンジ親父”ムービーにハズレなし!(Movie Walker) - Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190505-00188101-mvwalk-movi @YahooNewsTopics

 

>ジャッキー・チェンが娘を殺された父親を演じている『ザ・フォーリナー/復讐者』が公開中だ。これまでのイメージとはかけ離れた、ジャッキーの凄みたっぷりの復讐鬼っぷりが話題の本作にちなみ、今回は強烈なインパクトを放っている“リベンジ親父”映画を集めてみた。

【写真を見る】え、これがジャッキー?笑顔を封印したら怖すぎる!(『ザ・フォーリナー/復讐者』)

■ 笑顔の消えたジャッキーが怖すぎ…『ザ・フォーリナー/復讐者』

本作のあらすじは、ロンドンで、レストランのオーナーとして平穏な日々を送っていた主人公クァン(ジャッキー)が、無差別テロにより最愛の娘を失ったことをきっかけに、復讐の鬼と化。元特殊工作員のスキルを駆使して、犯人を追っていくと、北アイルランドの副首相リーアム・ヘネシー(ピアース・ブロスナン)の元へとたどり着き…というもの。

天井に張り付いて敵に襲いかかったり、家の屋根で戦闘を繰り広げたりと、まだまだ錆びついていないジャッキーのアクションも見事だが、何より目を見張るのが、その感情を失ったかのような表情。笑顔を一切封印し、死んだ目をしながら、それでも1人、また1人と確実に獲物を狩っていく姿はまさに鬼。優しい人ほど怒らせないようにしないと…と、思わず観ていて襟を正されてしまうような凄みを放っているのだ。

■ 娘のためならマフィアをも壊滅させる、最強お父さん『96時間』

リーアム・ニーソンがアクション俳優化するきっかけとなった作品でもある『96時間』(08)は、パリを舞台に、娘をアルバニア・マフィアに誘拐された元CIA工作員のブライアン・ミルズが、そのスキルを活かし、娘を取り戻そうとする姿を描き、のちに『96時間 リベンジ』(12)、『96時間 レクイエム』(14)も作られた人気作だ。

“父の愛が、パリの街を暴走する”という公開時のキャッチコピー通り、娘の命のためなら敵の命なんて関係ないとばかりに、やりたい放題のブライアン。時には敵を電気椅子で拷問して、口を割ったらそのまま放置して死亡させるという残虐性を見せ、さらにことあるごとにその場にいる敵を全員抹殺したりと、観る者すべてに娘を持つ父親の“おっかなさ”を再確認させた。

ちなみにニーソンは、6月7日(金)公開の『スノー・ロワイヤル』でも、息子を殺されたことをきっかけにブチギレる善良な除雪作業員を演じており、犯罪小説で学んだ知識で敵を次々と“除雪”していく、復讐お父さん化しているので、そちらも期待大だ。

■ 復讐の狂気にかられた男の姿に痺れる!『マッドマックス』

ジョージ・ミラー監督による人気シリーズの1作目『マッドマックス』(79)は、荒廃した近未来を舞台に、メル・ギブソン扮するマックスが狂気に染まっていってしまう作品だが、そのきっかけが、目の前でバイクギャングたちに、幼い息子を轢き殺され、妻も重体にされてしまったことだ。

復讐を誓い、改造車両に乗り込むと、バイカーたちを後ろから煽りまくったり、追い抜かしUターンして正面からフルスピードで突っ込んだり、じわじわと相手を追い詰めていくマックス。族の頭であるトーカッターを、全くの無表情でひたすら煽り続けて、自滅を誘って始末し、最後に残った敵は爆発寸前のトラックに手錠でつなぎとめ、「足首を切断しなければ助からない」とノコギリを渡して冷徹に言い放つラストは、静かに復讐する男のかっこよさがつまっており、“痺れた”という人も多いことだろう。

またメル・ギブソンと言えば、『ブレイブハート』(95)『復讐捜査線』(10)など、多くの作品で復讐する父親を演じており、どれも名作なのであわせてチェックしてみてほしい。

これら以外にも、ギャングに息子を殺された父親の復讐劇を描いた『狼の死刑宣告』(09)や、復讐アメコミヒーロー『パニッシャー』(04)など、実は挙げきれないほど多く制作されているリベンジ親父映画。その系譜を継ぐ最新作『ザ・フォーリナー/復讐者』で、ジャッキーの姿に恐れおののいてほしい!(Movie Walker・文/トライワークス)