「シェアレンティング」という言葉を聞いたこと、あります?

 

私、なかったです。

 

先日参加したアバスト主催「パパママが知っておきたい SNS との付き合い方」に関する勉強会で初めて耳にしましたよ。

この単語、その昔受験勉強していた頃には学んだ覚えない、と思ったのですがそれもそのはず、新しい言葉、いわゆる造語なんですね。

 

英語で共有を意味する”Share”(シェア)と、子育てを意味する ”Parenting”(ペアレンティング)を組み合わせたものですが、その意味が21世紀ならではで、

「子どもの写真や情報を過度にネット上で公開してしまうこと」

なんです。助け合い育児って意味じゃ全然ないんですよ~。

 

この「シェアレンティング」という言葉、米女優のグウィネス・パルトロウさん(「アイアンマン」のペッパー・ポッツ役等で有名)が娘のアップルさんとスキー場で一緒に撮った写真を本人の許可なくSNSに投稿したことをきっかけに、親が自分の子どもの情報や写真をオンラインでシェアするという意味で広まったそうです。

 

 

この場合、自分の写真を勝手にネットにあげられたアップルさんが

お母さんに対して猛抗議したわけですね。14歳ともなれば学校での自分の生活もあるし、そりゃ恥ずかしいですよね、幼児扱いされてるみたいで。

 

それに対してグウィネス母さんは「顔も見えないのに!」と答えたそうで……。その後母と娘でモメたりしなかったんでしょうかねえ。

(参考記事はこちら)。

 

このように親が自分の子が可愛い一心で写真をネットにどんどんあげることが親子間の関係悪化を招くことも「シェアレンティング」の影響のひとつとされています。

 

 

その他に、ネットいじめ・ハラスメント、サイバー犯罪、個人情報漏洩、Doxing ドキシング(さらし)といった、さらに恐い影響も充分ありえます。

 

 

ところでDoxing ドキシング(さらし)という言葉も今回ワタクシ初めて聞きました。

 

 

これはいわば脅迫でして、人質代わりに個人のネット上の全情報をおさえていて、身代金を払わなければその(恥ずかしい)情報を全部公開するぞ、と脅すんですね。いやですね~~~。

 

そうならないためのアドバイスがこちら。

 

いくら自分の子どもが可愛いからといって、不特定多数に見られる環境に不用意な写真をアップするのはまずやめた方がいいという事ですね。どこから個人が特定されるか分かりませんし。

 

また自分の子といっても別の個人です。尊重しましょう。幼児の内はよくても、その写真がネット上にあるまま思春期迎えたら普通いやがりますよ? 

友達にその写真バレたら、ヘタしたらそれをネタにいじめられるかもしれない世の中ですよ? 

顔にモザイクかけたって、服と場所(入学式とか)で結構特定できますよ?

 

そんなネット社会に生きているんです。自衛すると共に、親が子を守るという意識をしっかりもたねば、危険がふりかかってくるかもしれないのです。

 

まずはSNSのプライバシーポリシーを確認し、公開範囲をちゃんと意識しておきましょう。

 

いやほんと、気をつかわなければならない事が増えるばかりで、昨今の育児は大変だわ……。

 

ママさんもパパさんも、大事なお子様がたのためにどうぞがんばってくださいませ。