12月の読書メーター
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10日から公開の始まる「劇場版 ダウントン・アビー」について、時代背景をもっと知りたくていろいろ読んでみました。

 

一番役に立ったのはこの一番目の本ですね。


大人の教養としての英国貴族文化案内大人の教養としての英国貴族文化案内感想
英国ドラマ「ダウントン・アビー」の時代背景や貴族文化について大変理解が深まる本。映画が公開される前に一読しておくとよさそう。とりとめのない書き方なようでいて、必要事項はきっちり洩らさず書かれている。プロ作家ではない故の荒さはあちこちに見られるのだが、そんな事が気にならなくなる程この方の書かれる日本語は美しい。国内ではもう死に絶えたような、昔ながらの「正しい」言葉遣いが本書には息づいているのだ。奇を衒わず素直な文章で柔らかな語り口なのに筋がピンと通っている。普通の日本語が書かれた本がこんなにも懐かしいとは!
読了日:12月20日 著者:あまおか けい

 

 

こちらはイギリスが現代に至るまでの歴史をざっと振り返ることができます。ざっと。イギリスといっても、いろいろあるので。高校の世界史で学んだ事なんてほんのサワリでしかないいんですね!


イギリスの歴史を知るための50章 (エリア・スタディーズ150)イギリスの歴史を知るための50章 (エリア・スタディーズ150)感想
イギリスの様々な時代を舞台とするたくさんの映画を見ているのに全体としてつなげて考えられないので勉強しようと思って読んだ。おかげでたくさんの映画やドラマを改めて歴史の流れにはめこむことができた。「第九軍団のワシ」「ロビン・フッド」「キング」「ブーリン家の姉妹」「エリザベス」「クイーン・メアリー」「ふたりの女王」「リバティーン」「女王陛下のお気に入り」「アメイジング・グレイス」「マスター・アンド・コマンダー」「ピータールー」「戦下の馬」「ダンケルク」とつながるのだ。人物をその役を演じた俳優で覚えると便利。
読了日:12月15日 著者:川成 洋

 

 

この3冊目ではアイルランド問題について大まかに知ることができます。「ダウントン・アビー」では三女の夫()がアイルランド人という設定で、そのことが劇場版でもからんできます。ここをおさえておくと映画がより楽しめますよ♪

 


映画で語るアイルランド—幻想のケルトからリアルなアイルランドへ映画で語るアイルランド—幻想のケルトからリアルなアイルランドへ感想
「アイルランド映画」を見るたびに漠然と感じる「分からなさ」を映画毎に逐一解説してくれる力作。長年に渡り抱えてきた様々な疑問が解決された。「ザ・フォーリナー/復讐者」も〆切に間に合えばたくさん語って貰えただろうに。映画「アバウト・アダム」が挙げられてるのに主演のスチュアート・タウンゼントの名がないとか、「処刑人2」はどうしたとか、細かい事を言い出せばきりがないが、キリアン・マーフィーもジョナサン・リス・マイヤーズも出ているからまあいいか。映画ファンなら読んでおくべき名著です。あ、ドーナル・グリーソン出てない
読了日:12月10日 著者:岩見 寿子,宮地 裕美子,前村 敦

 

 

ちなみに三女の夫=トムを演じたのはアイルランド出身の俳優、アレン・リーチ。

そう、映画「ボヘミアン・ラプソディ」で優しい顔と甘い声でフレディーを悪の道に突き落としたポール・プレンター役の彼ですね。

 

なんかね~、彼って、そういうところありますよね~。外見は至ってごく普通に見えるのに、磁力のように人をひきつけて進路を曲げてしまう魅力。映画「ダウントン・アビー」でもそれは健在ですよ♪