2月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3704
ナイス数:61
終決者たち(上) (講談社文庫)の感想
ボッシュ、ほぼ三年を経て復職。その間に娘を得、また捜査が天職でありそれにはバッジが必要な事を痛感したため、以前のような肩肘張った態度を改めると決意。それなのにトラブルは向こうの方からやってくる。私立探偵時代と共に一人称も幕を閉じ、再びボッシュが三人称で語られるのは楽しい。不在の三年間に署もすっかり様変わりし、PCと携帯と科学捜査全盛時代に入った。彼が担当するのは「コールドケース」で同題のドラマが文中で言及されているが、原題と同じ「クローザー」という題のドラマもある。「リーサル・ウェポン」の銃の話が超笑えた
読了日:02月04日 著者:M. コナリー
終決者たち(下) (講談社文庫)の感想
上巻の「メル・ギブソンはおおぜいの命を救っている。銃を横に倒して撃つ連中、あいつらはまともに命中させられない。メル・ギブソンを名誉警官かなにかにすべきだな」という諧謔や下巻でエドガーに仕掛けた悪戯等、ボッシュの茶目っ気はまだ健在。変装の一環としてシャツをアウトにするシーンが出てくるので、この頃からその着方が主流になり始めたのかな、と思う。ボッシュの被害者とその家族にむけるまなざしは常に優しい。だからこそ、コールドケースを扱うのが似合っているのかな、と思った。彼らの心の傷に常に寄り添おうとする彼の姿は美しい
読了日:02月05日 著者:マイクル・コナリー