3月の読書メーター
読んだ本の数:19
読んだページ数:7413
ナイス数:87

 

天使と人の文化史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天使と人の文化史感想
以前に読んだ「絵で見る 天使百科: その由来から癒しの効果まで」の内容をより深く詳細に掘り下げた感じ。世界史や倫社で学んだ神学者、哲学者の名前がたくさん出てきて懐かしい。イスラーム世界の天使について詳しく記載されているのが興味深かった。どの世界、宗教でも「天使」という存在が時に応じて便利に使われてきたことがわかる。日本語の「天使」は主要な役目である「天の使い」という意味を見事に表現していて素晴らしいと思った。人に似た存在とされている故、宗教から離れても「天使」は存在し続けることができそうだ。図版白黒が残念
読了日:03月02日 著者:ピーター・スタンフォード

 

 

グッド・オーメンズ〈上〉 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グッド・オーメンズ〈上〉感想
ツイッターで読むあべまき銅鐸さんのパロディマンガが面白いので元ネタとなったドラマを見ようかとググってみたら、実は原作があることが分かったので早速読む事に。ひもとくとなにげに内容が古い。調べたら1990年に書かれたものだった。911前はどこもセキュリティが甘かった事がよくわかる。PCはまだ「神」ではなく出来の悪い「従僕」扱い。子ども達はテレビゲームもするが外でも熱心に遊んでいる。そして人々は「隣人」をまだ結構信じていて、スマホを介さず直接相対している。全体的にのどかで呑気で、暮らしぶりにゆとりがある感じだ。
読了日:03月26日 著者:ニール ゲイマン,テリー プラチェット

 

グッド・オーメンズ〈下〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グッド・オーメンズ〈下〉感想
30年前に書かれた本が何故今頃ドラマ化されたのか、というよりこの内容を実写にしても違和感のない映像をCGで作れるまで漸く技術が進んだと言うことなのだろう。本書は筋だけ追えばあっという間に終わるような物語だが、饒舌な語り口と脱線した先でのエピソードで盛り上げており、その部分を時間と心のゆとりをもって楽しむような作品。全編イギリス的なユーモアとペーソスと皮肉に充ち満ちている。訳文が上手なのでそれを目一杯楽しむ事ができるのが嬉しい。内容は……映画の「ドグマ」等は本作に影響を受けた作品がたくさんありそう。
読了日:03月28日 著者:ニール ゲイマン,テリー プラチェット


読書メーター :87