3月の読書メーター
読んだ本の数:19
読んだページ数:7413
ナイス数:87
素晴らしき世界(下) (講談社文庫)の感想
作者は'56年生まれの男性なのによくぞこれだけフェミニズムについて調べてくれたものだと思う。”自分たちの生きているどの瞬間にも、体の大きさや性質が、異性に対して脆弱なことを知っていたら、男たちはどうやって生きていくのだろう"というヒロインの思いは全女性の胸を抉るものだ。肉体的に圧倒的に強いのを自覚しながら女性に過剰な暴力をふるう男性殺人者。それは弱者を虐げる事に喜びを見出す卑怯者。作者にその視点があるのでヒロインの女性警官としてのあり方がとてもリアルで犯罪者に対しての妥協もない。男社会の醜さも炙り出される
読了日:03月17日 著者:マイクル・コナリー
素晴らしき世界(上) (講談社文庫)の感想
簡潔で力強い文章。無駄のない推理の組み立て。闇雲な暴力ではなく技術に基づくアクションの描写。やっぱりコナリーはいいわあ♪携帯が鳴っても用があれば出ないのは当たり前の行動であって、いちいち言い訳しなくていいのよ、文中では!このスッキリ感がたまらん…と思ったが、あまりにスッキリしすぎると無味乾燥に近づく、とも。ボッシュも年齢的に枯れてきたのは仕方がないが、現代に対応するといやでもそうなるのだとも思う。様々な意味で余裕がないのだ。ボッシュは職を離れたが本作でバラードという力強い味方を得た。一つの魂を分けた片割れ
読了日:03月17日 著者:マイクル・コナリー
いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史 (ジッピコンパクトシンショ)の感想
タイトル通りの内容。各有名ドラマに即しているので見ているものならば分かりやすい。とはいっても2018年初版だし、全てのドラマを網羅しているわけでもないので、自分が見てたのは数本だけだった。「オクニョ」が最新で「六龍が飛ぶ」が入ってなかったのが残念だが、イ・バンウォンやチョン・ドジョンについていろいろ分かってよかった。巻末に「日本語の音読みで順に並べた重要人物辞典」があるのが素晴らしい。ドラマで見てるとカタカナでしか人名を覚えないので、日本語では読めない場合が多いのよね。これ見て勉強しよっと♪
読書メーター :87