クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#ノマドランド はい、私、こういう話、知ってます。昔々仏陀が教えを広め始めた時、家を捨てて漂泊の旅に出た人達がいっぱいいたんですね。それは男だけじゃなく、女もまた同様だったわけで。「尼僧の告白―テーリーガーター」という本が日本でも… https://t.co/3EGxW4NWgz
2021年05月18日 03:06
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus別にこの映画が仏教を説いてるとか宗教の話にもっていくつもりはありません。ただ、キリスト教の教えに身を委ねる事では救いを見いだせない人が増えてるんだなあとは思いました。というのも、先週感極まって連ツイしたTVドラマの「12モンキーズ」のテーマに近いものが本作にもあったので。
2021年05月18日 03:06
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#ノマドランド のヒロイン、ファーン。彼女を演じたフランシス・マクドーマンドがオスカー受賞したのは当然だと一目見るなり分かります。だってファーンの顔には欲望が宿ってないんだもの。仮にもハリウッドで有名女優の座についてる人がさ、役の上だからってそこまで執着捨てた顔できるって凄いよ
2021年05月18日 03:06
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusきょーび日本のお坊様見たってそこまで執着捨ててませんや。あ、ここでいう「執着」は仏教用語です。人だけじゃなく物とか自分の命とかを殊に大事に思う事です。 ファーン、まだ大事にしたい「物」や「人」があったので、全てを捨て去って解脱してるわけではないのですが、かなりそれに近かった。
2021年05月18日 03:06
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusで、家を捨てることすなわち「出家」なんですが、ファーンやノマドの人達の場合、車が家ですよね。だから「在家」のまんま漂泊してるわけで、そこが新しいなと思いました。でもその家=車があるからこそある程度安全が守られるので女性一人でも行動できるんだなと思いましたね。
2021年05月18日 03:06
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusさて昔も今も、どうして人々が固定された家を捨てて漂泊の旅に出るのかというと、ひとえに傷ついた魂を癒すためなんです。取り返しのつかないものを失い、空っぽになった心を慰めるには同じくらい空っぽなものを見るしかない。それがたぶん「空間」だから、どこまでもそれを追っていくのですね。
2021年05月18日 03:06
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus自分の心のように「何にもない」所を探しに行くのですが、地球上ですからどこにいっても空と大地はあるんですよ。そして大体人もいる。関わりを断ちたいと思っていても、生きるためには共同生活が必要となる。例え血のつながった家族を捨ててきたとしても、生存のために他者の力が必要となるんです
2021年05月18日 03:06
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusファーンもノマドの他の人々も別に「出家しよう」とか「執着を捨てよう」と思って行動してるわけじゃないのが私には興味深かったですね。深い喪失を味わうと、人間の行動は結局こうなるのか、みたいな。彼らの場合様々な事情(雇用の消失や貧困等)で定住ができなくなったのが前提かもしれませんが
2021年05月18日 03:06
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusでもさ、困窮したといっても彼らには立派なキャンピングカーがあるし、ガソリン代も払えるわけ。仕事が欲しければ、選びさえしなければワリとどこでも雇って貰える。劇中言われていたけれど、「(白人で)アメリカ人という利点」があるわけ。この辺も王族階級を中心に広まった原始仏教に近いなと。
2021年05月18日 03:07
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus同じ困窮でも、ロンドンの年端もいかない男の子達は団地の地下駐車場に屯して犯罪予備軍としての日々を送るしかないわけだから(映画「ジェントルメン」による)。彼らには自分の命以外に捨てる物なんてないから、人の物でも何でも欲しいよね。いや、ノマドランドとは年齢層も違いますけどね。
2021年05月18日 03:07
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus期せずして「ノマドランド」で原始仏教的な出家の形が現代ではどうなるかを見せて貰い、その難しさをひしhしと感じられたのは良かったです。私はやっぱり情念の赴くままに過去さえも変えて喪失を埋めようとする「12モンキーズ」のカタリーナの方が好きだわ。ファーンを見習う勇気はないわ。
2021年05月18日 03:07
ひしひし。何故ところによりhなのだ。