クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#サムジンカンパニー1995 予告を見て期待した内容の、遙か先をいく作品だった。 韓国映画界って、世界のどこより進んでいるのではないだろうか? https://t.co/NgpV1ckVyO
2021年08月11日 14:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusタイトルにある通り、時代は1995年。サムジンカンパニーは韓国有数の大企業である。そこで働く女子社員達は高卒は制服、大卒は私服ときっちり組分けされていた。例えどんなに優秀でも高卒女子には雑用同然の仕事しか与えられない。しかし英語のテストでよい点をとれば昇進できるという発表があった
2021年08月11日 14:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそこで一念発起した高卒女子社員達は社の英会話教室に参加して英語力を磨き始める。話はそこから始まるので原題が ”サムジンカンパニー イングリッシュクラス" なのである。ここから彼女達の巻き返しが始まる……のだが、そのパターンがこれまで見てきた映画とはまるで違うのが驚きだった。
2021年08月11日 14:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus映画ファンならこの予告で最初は『9時から5時まで』や『ワーキング・ガール』のようなイヤな上司に女性の機転で対処して出世する話なのかと期待し、次に『シルクウッド』や『スタンドアップ』のように叩かれてもめげずに戦い続ける粘り強い女を描くストーリーかも……と思うだろう。でも違うのだ。
2021年08月11日 14:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそれらの要素を全部詰め込んだ上で、さらにもう一歩踏み込んでいる。「女性と会社」を扱った映画でそういう心理を扱った作品は、私はたぶん見た事がない。それは「会社」を通じて社会正義に貢献したいという心情だ。一番近いのは『ボーン・アルティメイタム』でパメラ・ランディが言った言葉だろうか
2021年08月11日 14:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそこに込められた「こんなはずでは……」という気持ちもまた同様である。働く事で世の中を少しでもよいものにしたいという願いがいつの間にか踏みにじられていたのだ。信頼が裏切られたばかりか、知らないとはいえ自分も悪事に荷担していた事になる。その悔しさが劇中でストレートに表現されていた
2021年08月11日 14:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusこの「会社」で働く事が世の中のためになるという強い思い。それはたぶん今の日本にはないだろう。アメリカにもないんじゃないだろうか(パメラはいわゆる公務員)。韓国でもあの時代だけがもつ特徴なのかもしれない。世の中が変わって、「これから社会が良くなる」という期待と気運に満ちた時代。
2021年08月11日 14:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそういう時代背景を上手く利用して #サムジンカンパニー1995 はとても先鋭的な女性映画となった。ここには無駄なロマンスは存在しない。不必要な「百合」描写もない。小競り合いはあっても足の引っ張り合いはない。特定の男の気をひく必要が… https://t.co/dmCg02k18j
2021年08月11日 14:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusただ道のりは平坦ではない。何度も何度も突き落とされる。当時の日本同様、韓国でも組織は男社会で学歴第一、コネと金と生まれが物を言う世界である。見ていて何度も胸が苦しくなった。やったーと思っては地に落ち這い上がったーと思っては埋め戻される連続。どこまでが実話なのか知らないが、悲惨
2021年08月11日 14:44
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそれでも見続けられるのは、彼女達の友情が固いから。 その心強さが観客をも支えてくれるから、次に進むことができる。脚本は緻密で伏線はばっちり回収。期待通りに笑えるシーンも完備されているのが嬉しい。キャラも俳優の特徴に衣装とヘアメイクで見分けやすくされているので安心してご覧下さい。
2021年08月11日 14:44