クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus
さて花柄ワンピのヒロイン、名前はジョアンナ、アダナはジョー。スペルは "JO" で「若草物語」のジョーと同じ。当然の如く作家志望。高等教育を終えた彼女は就職前の息抜きにと友人を頼ってNYに来たら文化的な刺激が心地よすぎて恋人の待つ… https://t.co/k5puUb9Eo3
2022年05月10日 20:59
恋人の待つ西海岸に帰れなくなり、そこで仕事を探す事になったのです 。
実はこのジョー、私はあんまり好きではない。若い女性が業界で成功していく話として『プラダを来た悪魔』がありますが、物語としてもそっちの方が面白いと思う。構造的には似てるんですよ、結局のしあがるためには彼女自身の実力の他に有力者である年上の男性の助けが必要とされる点で。
2022年05月10日 20:59
ジョーの場合はそれが「サリンジャー」というアメリカ文学界の巨匠のネームバリューなわけです。色恋どころか本人と対面したことさえなくても、彼女がサリンジャーの仕事をしてなければこの作品は生まれてないわけで。例えば作家がアシモフやハインラインだったらこうはならんだろうという話。
2022年05月10日 20:59
映画自体、観客がサリンジャー作品を読んでる前提で作られてるのでファンを取り込む目算があっての企画なんでしょうね。そこまでサリンジャーが好きか、アメリカ人！ そんなに傑作か、『ライ麦畑でつかまえて』！ 日本人かつアメリカ文学を理解できない私にはまずそこがピンと来なかったのです。
2022年05月10日 20:59
なんかさあ、英米文学ってひとくくりにされて図書館に並んでたりするけど、英語使ってるだけでイギリスとアメリカじゃあ作風全然違うよね？ 私アメリカのＳＦもミステリもホラーもさんざん読んだけれど、こと文学に関してはとんと分かった試しがない気がする。カート・ヴォネガットでいやになった
2022年05月10日 20:59
『ライ麦畑～』も『ナインス・トーリーズ』もそもそも読んだのが数年前で感性が鈍っていたせいかもしれないけれど、何がそんなにいいのか分からなかったよねえ。 いえ、私、日本文学もほぼほぼ分かりませんので（こっちは大学生の頃全集を読んだ）、文学を理解できないアホなのかもしれませんが。
2022年05月10日 20:59
映画『ライ麦畑の反逆児／ひとりぼっちのサリンジャー』を見ると極限の戦争体験が彼の作品に強く影響を及ぼしている事が分かります。でも直接の戦争体験がない人もこぞって彼のファンになる。朝鮮、ベトナムとその後も続く戦争が米国内に及ぼした影響が分かってないと、何故かは理解できないのかも
2022年05月10日 20:59
『ライ麦～』は全世界で読まれているので普遍性もあるはずなんです。でも私には全然ピンと来ないの。いいの、私にはスティーブン・キングがいるから。日本だったら平井和正ね。映画だったらMCUがあるわ～悪いかーー！（←意味もなく八つ当たり） ＊理解できないのは私が悪いんで作家ではありません
2022年05月10日 20:59
『マイNY~』に戻ると、ジョーって割と何もしない。サリンジャーへのファンレターを読んでいろいろ考えてるだけ。それが主な仕事ではあるんだけど、もうちょっと彼女が主体的に行動して何かを変える所を見たかった。 それでもヒロインになれるのはサリンジャーのネームバリューあっての話でしょ？
2022年05月10日 20:59
作家が主人公だと自分は動かず周囲の人物を冷静に観察し描写しているだけというパターンは割とあります。しかしこの映画の場合その人物＝サリンジャーが出てこない。何故なら彼は隠遁生活を送っていてそれを邪魔されないのがエージェンシーとの契約の一部だから。それでも成立するのが凄いんだけど
2022年05月10日 20:59
そう、そんな話なのに映画として退屈することなく最後まで見られるというのは大したもんなんだと思う。一応ジョーの成長物語にはなってるのよ、観客が気になるのは上司のマーガレット（シガニー・ウィーバー）の方ではあるにしろ。ゴーストもエイリアンも出てこなくてもシガニーの貫禄はさすがです
2022年05月10日 20:59
というわけで結論は、シガニー・ウィーバーファンなら見る価値あり！ ですね。最初に書いてますね。 あと、本作見るなら『ライ麦畑～』は読んでおいた方がいいです。でないとホールデンが誰か分からないよ。
2022年05月10日 20:59
