クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus
別スレッドで『死刑にいたる病』の「不自然」な点を書き連ねたんですが、これらは同時に大変「不愉快」でもあったんですよ。何故か。それは犯人が被害者及びその周辺の人々を頭からなめてかかっているからです。思考する存在として捉えてない。人間… https://t.co/7RNMpdTNKF
2022年06月04日 03:20
思考する存在として捉えてない。人間だけど物同然に考えてる。失礼極まりないわ。
自分が優位と考えるあまり、被害者達が疑念を抱くという可能性を考慮してないのね。彼らとの関係を深めれば何でも自分の思うとおりに操れると思い込んで疑わない。自分が「これ、サービス」と差し出すドリンクは100％とサービスと思って受け取られると思ってる。映画では実際そういう描写なんだけど
2022年06月04日 03:20
でもさ、普通思うでしょ。このおじさんはどうして自分にだけサービスしてくれるのかって。特に女子高生ならあれこれ気を回すと思うわよ、このおじさん、ひょっとしたら自分に好意を抱いてるんだろうか、と。で、それがイヤでパン屋に行かなくなる事だって充分あり得る。気持ち悪いもん。
2022年06月04日 03:20
またその「サービス」は他にも客のいる空間で行われているから目敏い人なら気づいていてもおかしくないし、同じ学校の子だったら友達に言いふらすかもしれない。そういう「被害者周辺の人達」の存在を完璧に無視してるのがこの犯人の特徴で、それがとっても不思議だった。何故そこに気を使わない？
2022年06月04日 03:20
でもこれは犯人というより映画の特徴なんだと分かった。被害者は無垢で疑う事を知らず自分の意のままに操る事ができ、その周囲の人々は全くの無関心というのが根本の設定なのだ。 何故か。 この映画を作った人（達）が頭からそう思い込んでいるから。矛盾点に気づかない程信じ切っているのだろう。
2022年06月04日 03:20
これはセクハラ・性加害を行う人の考え方に実は似ているのではないだろうか。ツイートでサバイバーの回想を読むと、セクハラしてくる男性と映画の犯人の考え方はとてもよく似て思える。自分は相手に受け入れられてると自分勝手に解釈し、自信に満ちて加害に及ぶ。被害者が何か考えてるとは思わない
2022年06月04日 03:20
映画では全く描かれないが被害者にだって内面はあるのだ。「自分ばっかりサービスドリンク貰ってイヤだけどここは笑って貰っておかないと明日からパン買いに来られないし……」とか我慢している可能性だってある。でも犯人はそんなことハナっから考慮に入れてないから、迷うことなく凶行に及ぶのだ
2022年06月04日 03:20
そして誰も見てないから気づかれてないと勝手に思い込む。前のスレッドでも書いたけれど、子どもがいなくなったら親は必死で探すものなのに、何故高をくくっていられるのか。自分がもし親だったらどうするのか。そういう想像力が働かないのだ、この犯人や映画の制作者達のような人々は。
2022年06月04日 03:20
映画で描かれる被害者達の従順ぶりには反吐が出る。それは制作者達が望む被害者像に過ぎず、全くリアルな存在ではない。映画でそんな人物像を繰り返し見せつけられるのは、教育上とってもよろしくないと思う。そういう人物像を自分の性的妄想に流用する輩がいないとも限らないから（婉曲表現）
2022年06月04日 03:20
幸いなのはこの作品がキャスティングの時点で破綻してる事ね。さすがにあの容姿で相手を支配するシリアルキラーになるには無理があると観客思うもんね。完璧な絵空事だと。リアリティを感じないのは、あれなら自分にもできると模倣する阿呆が現れないよう、わざとそうしたのかもね。不愉快だけどね
2022年06月04日 03:20
ちなみにこの殺人犯、主人公ではございません。 主人公の行動はそれはそれで無理があって全くリアリティないのですが、それに触れるとネタバレになりますのでね。 この映画はその不自然さを見て、加害者の心理を推しはかれる点においてのみ価値があると言えるかもしれません。
2022年06月04日 03:20
