クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusここから内容に触れていくので、未見の方はご注意下さい。 スパイダーという人間の子どもをジェイクのアバターやその子ども達と一緒に過ごさせたのはナヴィ族との身長や体型の違いを際だたせるためだと思うけれど、もう一つ重要な理由がある。
2022年12月27日 16:11
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそれはクオリッチの弱点として必要だったんだよね。 彼は前作ではパンドラにおいて「人間」という弱点故に負けたのだけど、今作ではアバターになって甦ってるのでそれだけでは無敵だもの。ジェイクとの勝負をイーブンなものにするには彼にも人質にとられたら困る情愛を向ける対象がいないとね。
2022年12月27日 16:16
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusでもそれによって話の焦点がブレてしまった。 そもそもクオリッチというキャラは「情けの無い」存在だったはず。連れ子を虐待する継父の如く、主人公サイドからはただ憎まれるべき、そもそものターミネーターみたいな存在なのよ。それがさー、ヤワになってたら、ダメじゃん。悪役として。
2022年12月27日 16:54
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus『T2』ではシュワちゃんターミネーターは「理想的な継父」として描かれてるけれど、それに対するのにT1000というそれは恐ろしい悪役を配置してる。今回それがアバター化したクオリッチになるはずだったのに、でもそれじゃジェイクの勝ちが見… https://t.co/B5j7fEWSbr
2022年12月27日 16:54
見えてこなかったんだろうな。
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus『アバター』は巨大なネイティリに人間であるジェイクが抱かれているシーンがたくさんの男性の心にヒットしたと思うんだよね。自分自身が今のサイズで女性(母親)に優しく抱かれたいという願望を絵にしたわけだから。今回はその代わりに「冷たかった父親から愛を得る」という場面があったけれど
2022年12月27日 16:54
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそれは現代の男性の心にもヒットするのかな? 1970とか80年代には多かったけれどね、「父親に認めて貰いたい」という願望が充足される映画。その時代は自分が父親にとっての「期待はずれ」であると思ってる男性が多かったんですかね? それで21世紀になっても相変わらずそうなんですかね?
2022年12月27日 16:54
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus何が父親にとって「期待はずれ」かって、要は「男らしさ」だったですよ? 今は「有害な男らしさ」がやり玉に挙げられる時代なんですが。有害じゃない「男らしさ」なら許容されるのかもしれないけど、じゃあそれが何かって事ですよね。ジェイク、父親として家族を守るという考えに固執するあまり
2022年12月27日 16:54
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus息子に厳しくあたりすぎて、それを反省していた。でもその父親像ってかなり古い。西部開拓時代の雰囲気。これはひょっとして「有害な男らしさ」の事例だったのか。結局の所父親風を吹かせる男は主人公であってもキャメロン嫌いなのか。ということは真の主人公はジェイクじゃなくて次男君か。
2022年12月27日 16:54
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus元が『エデンの東』なら当然そうだわね。う~ん、じゃあ私が前作に引っ張られすぎてたのか。いや、物語は次男君中心に進んでるのは間違いないんだけど、なんとなくジェイクが主人公のままだと思って見てたからなあ。 もう一回見直さなきゃダメかのう?群像劇ならそれぞれの話があっていいんだけどね
2022年12月27日 16:54
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusじゃあまあジェイクは次男君が乗り越えるべき壁って事で。 で、もう一度同じ事思うんだけど、それで現代の観客にヒットするのかな? いや、大ヒット上映中らしいですけど。 でも今でも「親」って子どもが乗り越えるべき立派な壁であり続けてるのかな? 男らしさ同様こちらも解体されつつあるよね
2022年12月27日 16:54
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus『アバター』って白人であるキャメロンが西欧文明がやってきた様々な事を反省して「ごめんなさい」してる作品なんだよねえ。自然破壊とか植民地支配とか。その中に父権制も含まれるのかもしれないや。いろんな事を盛り込みすぎてて見てる方は整理が大変なのだ。
2022年12月27日 17:09
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus前作ではアメリカ発見以来の先住民虐殺を振り返ってたけれど今回は鯨油取ってた頃の鯨殺戮がモデルでしたね。そうやって「人間」を敵側として描いているけれど、やはり支配「した」側の反省は「された」側の怒りの鮮烈さには負けるなと思いましたね。特に『RRR』なんか見ちゃうとね。
2022年12月27日 17:09