ネタバレ注意。
細部は書いてないけど大意は伝えてるので。
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#イニシェリン島の精霊 この映画で描かれているのは「関係を断つ事の難しさ」ですね。それが男同士の友情だから一方的に別れを告げるのが奇異に見えるだけで、恋愛関係だったとしたらよくある話じゃないですか。 その後のトラブルも含めて。 https://t.co/fxwGbGEiNw
2023年02月14日 19:02
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus別れを告げられた方がストーカーになる。そして繰り返し復縁を迫った末にようやく修復不可能と悟ったら、強硬手段に訴える。この映画の場合、パードリックの方。 彼を捨てたのはコルム。フィドルの名手で作曲もするのでいちもく置かれる存在。二人は長年の親友同士として村でも有名だったのに……
2023年02月14日 19:02
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusある日突然「お前とは友達をやめる」とコルムに告げられ、寄る辺を失ってしまうパードリック。コルムと一緒じゃなければパブに行っても居場所がない。コルムの周囲には人が集まるのに、自分に話しかけるのは村で持て余されてるドミニクだけ。コルムがいなければ今までの安穏とした生活には戻れない
2023年02月14日 19:02
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそう気づいたパードリックはコルムとの友情を復活させようとあの手この手で説得を試みる。パードリックにはコルムの一言で友情が終わったとは信じられない。長く育んだ友情が突然消える訳がない。きっと何か理由がある。謝れば許して貰える。さもなきゃアイツの気の迷いだ。気が変わるのを待とう…
2023年02月14日 19:02
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusもうこの辺のパードリックの考え方、まるで妻に捨てられた夫のソレですね。相手の言った事を絶対真に受けようとしない。関係の終焉を宣告されてるのに「嘘だろ? オレは信じない」と粘着するの。ほとんどストーカー。これが恋愛関係なら次の相手を探せばいいだけなのに、友情故のややこしさがある
2023年02月14日 19:02
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusコルムの方には友情を継続させるつもりはさらさらなくて、これで自分の時間を有効に使えると思っていたのにパードリックがつきまとい始めて迷惑千万。彼にとっては友情の介在しない隣人としての手助けをしただけなのに、パードリックの方は「友情の回復」と思い込んで喜んですり寄ってくるから大変
2023年02月14日 19:48
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus「こんなにハッキリ終わったと言ってるのに何故分からないんだ?」と困惑し、実際に身を切る覚悟でパードリックに距離を置くことを宣言する。が、当然パードリックはそんなこと歯牙にもかけない。コルムが多大な犠牲を払って遂に彼に「終わった」ことを納得させると、次は別の形の迷惑行為が始まる
2023年02月14日 19:48
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus映画を見てるとコルムがなんでそこまでしてパードリックとの友情を断ち切りたいのか不思議にさえ思えます。 適当な事を言って距離を置けばいいのにと。 『イニシェリン島の精霊』で見る村は小さく、人間関係は密で曖昧な部分を許さない。距離を置けば「距離を置いてる」と噂になるんでしょう。
2023年02月14日 19:48
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusまあコルムが自分にとって何の益もない「友情」をこれ以上続けるのに耐えられなくなったというのは、パードリック見てれば納得できますね。あれの相手してるよりはもっと有効に時間使いたいわ、確かに。そもそもどうして友達になったのか。これは心の絆を築く相手は慎重に選べという教訓映画なのか
2023年02月14日 19:48
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus私にはよく分からないんですが、欧米の作品には愚者がその愚さ故に全てを失う物語を「笑う」というのがあるみたいなんですよねえ。そういう意味ではこの映画はパードリックを愚者に見立てた喜劇になるのかもしれないけれど、私には全然面白いとは思えない。ブラックユーモアでさえないわ。
2023年02月14日 19:48
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusとりあえず、別れ話をする時は相手を傷つけないよう気をつけた方がいいですね。若い美女達がカレシに直接別れを告げずフェイドアウトを画策する理由がよく分かりました。完全に自分の身を守るためですね。関係を一方的に断ち切るのは難しいし、危険だというお話でした。
2023年02月14日 19:48
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusところでイニシェリン島では対岸の砲火を眺めては「本土ではまだ内戦やってるよ」等と言ってますが、それ、『ベルファスト』に出てくるアイルランド内戦です。そこに至るにはキリアン・マーフィー主演(ココ大事!)ケン・ローチ監督の『麦の穂を揺らす風』を見るといいです。傑作ですから。
2023年02月14日 20:02